『遺体―震災、津波の果てに』について、重要なお知らせがあります。 現在本書は6刷が決まっていますが、来週早々にも刷り上がる予定の5刷から本文に登場する名前が一部変わります。 その経緯について、以下ご説明いたします。 先日、私のもとに一通のメールが届きました。 釜石市に暮らす小野寺さんという30代の男性でした。 そのメールには、「『遺体』の中で津波で死亡したと書かれている赤ちゃんは自分の子供かもしれない」とありました。 大まかに言えば、やりとりした内容は次のようなものでした。 <本文中で書かれている「生後100日で死亡した相太君」は、私の息子だと思います。 本に書かれているように、3月11日、津波が襲ってきた日、妻は生まれたばかりの赤ちゃんを抱えて逃げようとしました。 けれど、途中で妻は津波にのまれて赤ちゃんは手から離れてしまった。そして、母親だけが助かったのです。 私が勤務先から帰ることが