川崎市とソニー、川崎市薬剤師会は、ICカードを利用して調剤データをクラウドサーバー上で管理する「電子お薬手帳」の試験サービスを実施する。お薬手帳をカード化することで、財布などで手軽に持ち歩けるようになり、スマートフォン(多機能携帯電話)で家族のデータなども簡単に確認できる。12月上旬から順次利用できる調剤薬局を増やし、来年3月末までに市内120店で導入する予定。 通常の「お薬手帳」は、処方された薬や量、服用回数などの調剤情報を紙の手帳に記録する。今回はソニーが開発した非接触ICカード「FeliCa(フェリカ)」を使う。全国の電車・バスの定期券や電子マネーにも採用されているもので、電子お薬手帳サービス「harmo(ハルモ)」と名付けられた。 利用者は、薬局で個人情報を入力したICカードを受け取り、薬局に置かれた専用の端末にカードをかざす。過去の履歴や新しく処方された薬を知ることができ、薬