私たちは起業を美化しすぎている。最近の起業家ムーブメントのおかげで、こぞって様々な中間支援機関が起業家たちを量産しようとし、VCが支援するインキュベーションやアクセレレーター、アワードなども多々発生している。「起業家になる夢を売る」組織が増え、その夢は輝かしく、あっという間に伝播する。 社会的起業家やスタートアップの苦労を多々見てきた筆者としては、何か釈然としない思いがある。「これがノーマルな状態とかんがえていいのだろうか?このまま突き進んでいいのだろうか?」10月には、社会起業家のバーンアウトについて、コモンズ投信のイベントでもその違和感を話したばかりだ。 そこで、今回は、2014年に出会った一つの記事を、ご紹介したい。この記事は最終的にジャーナリスト・アワードを受賞することとなり、一躍、「起業家」にまつわる裏側の話を表舞台に出すことに貢献した。その題は「The Psychologica
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