ロックの世界に電子音楽を持ち込んで、後のテクノやアンビエント・ミュージックに大きな影響を与えたタンジェリン・ドリーム(Tangerine Dream)。67年にベルリンで結成されて以来、30年以上にわたってタンジェリン・ドリームは独自のサウンドを追求してきた。そんな彼らが〈METAMORPHOSE 09〉出演のため、25年ぶりに来日。バンドの中心人物、エドガー・フローゼに話を伺うべく取材現場に向かうと、エドガーは着物姿にカウボーイハットというスタイルで登場。「日本文化に大きな関心を持っている」というエドガーが、バンドの歴史や音楽の未来について語ってくれた。 エドガー・フローゼ(以下同)「もともと私は画を描いたり彫刻をしていて、そっちで生計を立てていくもんだと思っていたんだ。だから60年代後半に知り合いがダリの生徒になった時、彼に紹介してもらったのさ。ダリの家には変わった人達が集まっていて、