【ワシントン=中島達雄】米航空宇宙局(NASA)は16日、国際宇宙ステーション(ISS)で船外活動中だったイタリア人のルカ・パルミターノ飛行士(36)のヘルメット内に、水が1~1・5リットルたまり、目や鼻に水が入るトラブルが起きたと発表した。
地球から400キロ離れた場所にテクニカルサポートを提供するのは難しい──。Linux Foundationは5月9日(現地時間)、アメリカ航空宇宙局(NASA)の契約企業で、国際宇宙ステーション(ISS)やスペースシャトルのオペレーションにかかわるUnited Space Alliance(USA)から、ISSで使うノートPCのプラットフォームをWindowsからLinuxに移行するためのユーザートレーニングを依頼されたと発表した。 ISSに滞在する宇宙飛行士らが業務で利用するノートPCのネットワーク「OpsLAN」の責任者を務めるUSAのキース・チュバラ氏は「われわれは、重要な機能をWindowsからLinuxに移行させた。安定し、信頼でき、自分たちで管理できるOSが必要だからだ」と語った。 チュバラ氏が管理しているノートPCは数十台で、ユーザー数は少ない(ISSは6人体制)ものの、幅広
(CNN) 宇宙空間を猛スピードで漂い、人工衛星や宇宙船を脅かす宇宙ごみ。そのごみに銛(もり)を打ち込んで捕まえようという計画が、ドイツ・ダルムシュタットの欧州宇宙機関(ESA)のセンターで22日から始まる国際会議で話し合われる。 地球軌道を漂う衛星などの残骸は、数が増えるにつれて危険性が高まっており、会議ではこうした宇宙のごみ対策がテーマになる。 宇宙ごみに銛を打ち込む計画は、宇宙開発企業のアストリアムが打ち出した。プロジェクト責任者のジェイミー・リード氏は、衛星の残骸が別の衛星に衝突すれば、その衛星が破壊されるだけでなく、残骸が増えて問題が一層深刻化すると警告。「軌道上には、こうした危険を生じさせかねない宇宙ごみが6000トンも存在する」と解説する。 携帯電話のGPS(全地球測位システム)機能や通信、テレビ放送、天気予報といったサービスに使われている人工衛星も、宇宙ごみに衝突される危険
試験飛行に成功した民間の新型ロケット「アンタレス」=21日、米バージニア州のワロップス飛行施設(NASA提供) 国際宇宙ステーションへの物資輸送契約を米航空宇宙局(NASA)と結んでいる米オービタル・サイエンシズ社(バージニア州)は21日、輸送用の新型ロケット「アンタレス」の試験飛行に成功した。 同社は今年中に無人輸送船「シグナス」の初号機を打ち上げる予定。すでにステーションへの物資輸送を始めているスペースX社と並び、オバマ米政権が推進する民間による宇宙開発の裾野が広がりそうだ。 アンタレスロケットはバージニア州にあるNASAのワロップス飛行施設から打ち上げられ、約10分後にシグナス輸送船を模したカプセルを予定の軌道に投入した。 先行するスペースX社のドラゴン宇宙船は地球に帰還できる能力を持ち有人飛行を視野に入れているが、シグナス輸送船は物資をステーションに届けた後、大気圏に突入して燃え尽
地球によく似た環境を持つ太陽系外惑星のイラスト。左から「ケプラー69c」「ケプラー62e」「ケプラー62f」。右端は地球=NASA提供 【ワシントン=中島達雄】米航空宇宙局(NASA)は18日、探査機ケプラーによる観測で、環境が地球に似ていて、生命が住むのに適した太陽系外の惑星3個を見つけたと発表した。 実際に生命が住んでいるかどうかは不明だ。 見つかったのは、こと座の方向にあり、地球から約1200光年離れた「ケプラー62e」「ケプラー62f」と、はくちょう座の方向に約2700光年離れた「ケプラー69c」。 いずれも地球より40~70%大きく、それぞれ267日、122日、242日かけて、太陽に似た恒星の周囲を公転している。恒星と適度の距離があり、恒星の温度も十分に高いなど、水が液体の状態で存在する条件を満たし、生命が住むのに適していることがわかった。
小惑星の捕獲調査のイメージ図。探査機(左)が小惑星を袋に取り込んで地球の近くまで移動。有人宇宙船(右)が探査機にドッキングして、小惑星の一部を砕いて地球に持ち帰る(NASA提供) 【ワシントン=中島達雄】米航空宇宙局(NASA)は10日、小惑星を丸ごと捕獲して、地球や月の近くまで移動させ、宇宙飛行士が破片を地球に持ち帰る計画を発表した。 2017年ごろに捕獲用の無人宇宙船を打ち上げ、破片採取は21年ごろを目指す。10年に日本の探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワの微粒子を地球に持ち帰ったが、小惑星丸ごとの捕獲や移動は、世界初の試みだ。 捕獲と移動は無人船が担当。2年かけて小惑星の近くまで飛行し、軟らかい素材の大きな袋を広げて、小惑星全体を包む。月の近くまで運んだ後、有人宇宙船がドッキングし、飛行士の船外活動で、小惑星の探査や破片採取を行う。地球に衝突しそうな小惑星の軌道を変える技術や宇宙資源
直径45メートルの小惑星が秒速8キロで地球に接近し、日本時間16日未明、気象衛星ひまわりなどの静止衛星よりも地球に近いところを通過する。これほどの大きさの天体としては観測史上、最接近となるが、米航空宇宙局(NASA)は「地球にぶつかる恐れは全くない」と静観する構えだ。 小惑星は昨年2月、スペインの天文台の観測で発見され「2012DA14」の符号で呼ばれる。重さは推定13万トン。南極方向から地球に近づいており、16日午前4時24分、インド洋上空で地球に最接近する見込み。地上からは肉眼では見えないほど暗いというが、国立天文台によると、望遠鏡を使えば日本でも観測可能としている。 最接近時の地表からの距離は、地球2個を並べたのに相当する2万7700キロで、月までの距離の約13分の1しかない。赤道上の高度3万6千キロにある静止衛星よりも地球に近づき、地球上空をかすめて北極方向に抜ける。
小型衛星の打ち上げや、日本のロケット技術の維持・発展のためです。 「H2A」「H2B」よりかなり小さい 日本には、今、2種類のロケットがあります。 大型ロケット「H2A」と、さらにその倍の打ち上げ能力を持つ「H2B」です。どちらも、国と宇宙航空研究開発機構が国費を使って開発しました。H2Aは2007年に三菱重工業に移管され、同社が商用打ち上げ事業を実施しています。H2Bも昨年、三菱重工への移管が決まりました。 一方「イプシロン」は、H2AやH2Bと比べると、かなり小さいロケットです。高度約300キロメートルへの打ち上げ能力は、H2Aの8分の1以下。国と宇宙機構で開発中ですが、いずれ製造を担当しているIHIエアロスペースに移管される予定です。政府と宇宙機構は、同社も三菱重工同様、商用打ち上げ事業に乗り出すことを期待しています。 計算上では割安のはずだが… 大きなロケットがあるのに、小さなロケ
太陽系、想定より大きかった 探査機「ボイジャー」が新たな領域に到達 NASA CNN.co.jp 12月4日(火)10時35分配信 (CNN) 米航空宇宙局(NASA)は3日、1977年に打ち上げられた無人探査機「ボイジャー1号」が、太陽系の果てに近い新たな領域に到達したと発表した。 ボイジャーは現在、太陽から約180億キロの距離にあって、NASAのこれまでの説明によれば、間もなく太陽系の果てに到達するはずだった。 しかし磁力線の方向が変わっていないことから、NASAではボイジャーがまだ太陽系内にいると判断した。星間空間に到達すれば、磁力線の方向が変わると予想している。今回到達した領域は、太陽系の磁気粒子と、太陽系外の星間空間の磁気粒子が合流する地点とみられる。 プロジェクト関係者は「これは星間空間に向けた旅の最後の行程と思われる」と説明、あと数カ月から数年で太陽系の果てに到達すると
東大や国内企業が参加するプロジェクトチームは29日、開発中のヒト型会話ロボットを2013年夏ごろ、国際宇宙ステーション(ISS)へ打ち上げると発表した。 長期滞在する日本人宇宙飛行士の会話相手となって「心を癒やす」のが仕事で、他に宇宙で撮影した画像をインターネットで発信し、つぶやいたりするという。 ロボットは、高さ34センチ・メートル、重さ1キロ・グラムほど。人の音声を認識し、日本語で会話したり、人の顔を見わけたりする機能をもつ。東大先端科学技術研究センターと、京都市の新興企業ロボ・ガレージ、トヨタ自動車などが開発を進める。 13年2月に2体を完成させ、1体を宇宙に送る予定だ。日本の宇宙実験棟「きぼう」に滞在し、13年末からISSに長期滞在する予定の若田光一さんと会話実験を行う。
宇宙航空研究開発機構は13日、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運んだ日本の無人補給船「こうのとり(HTV)」3号機が、ISSからの分離時に衝突を回避するため、予定とは異なる軌道に入ったと発表した。 星出彰彦宇宙飛行士が滞在しているISSやHTVの安全性に問題はなく、予定通りに14日午後、大気圏に突入するという。 宇宙機構によると、HTVはロボットアームで切り離される際に勢いがつき、ISSに接近しすぎる可能性があった。HTVは異常を自動検知、急きょ安全な軌道へと移動したという。今後、当初の軌道に戻る。 今回、初の試みとして、特殊なカメラ「アイボール」で機体の最後の様子を撮影する。HTVは高度120キロ・メートルで大気圏に突入後、高度78キロ・メートルで機体が大きく壊れる。同65キロ・メートルでHTV内部に搭載した直径約40センチ・メートルのアイボールが飛び出し、HTVが燃え尽きる姿をと
関連トピックスブログ金環日食があった日本時間21日、国際宇宙ステーションから撮影した月の影=NASAのドン・ペティ宇宙飛行士撮影 月が太陽に重なり、地上からは天空に光るリングのように見えた21日の金環日食。その時の地球を宇宙から見ると、月が太陽からの光を遮って丸い影を落としていた――国際宇宙ステーションに長期滞在中の米航空宇宙局(NASA)のドン・ペティ宇宙飛行士がNASAのブログでそんな写真を発表した。「これまで影を見たことがない人が予想して描いた図とそっくりだった」と書いた。 関連記事千変万化 金環の太陽沈みゆく 北海道・網走で撮影(5/23)日食、宇宙からの眺めは 衛星「ひので」が撮影(5/22)日食グラス、まだ捨てちゃダメ 6月にも天体ショー(5/21)「金色の輪」見えた 金環日食、列島各地で歓声(5/21)金環日食、地球人の味わえるぜいたく 山梨(5/12)桃栗3年、柿8年…宇
令和6年能登半島地震の被害によりお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。 大林グループは総力を挙げて被災地の復旧・復興に尽力してまいります。 2024年08月02日 プレスリリース 人工光と自然光のハイブリッド型苗木生産システムによるカラマツの苗木生産を開始 2024年08月01日 サステナビリティ OBAYASHI コーポレートレポート 2024(統合報告書)を掲載しました 2024年08月01日 株主・投資家情報 IR情報コンテンツ「株主・投資家情報」リニューアル 2024年07月31日 更新情報 FOCUS 山の稜線を描く大屋根のクラブハウス:市原ゴルフクラブ市原コースクラブハウス 2024年07月30日 プレスリリース 広報誌『季刊大林』63号「漁」を発行 2024年07月29日 更新情報 大林組の建築設計プロジェク
人、荷物運ぶ10万kmの宇宙エレベーター/大林組が建設構 大林組は、地球と宇宙をつなぐ10万kmmのタワー「宇宙エレベーター」建設構想を公表した。人や物資を経済的かつ大量に搬送するため、ロケットの代わりに建設、カーボンナノチューブ(CNT)製のケーブルで地球側のアース・ポートと9万6000kmm先のカウンターウエイトを結ぶ壮大な構想だ。建設のポイントなどをまとめ、2050年の供用開始までの工程も示した。日大の青木義男教授が監修した。同社の広報誌『季刊大林』53号で発表した。 宇宙エレベーターのケーブルは、長さが9万6000kmmで、ケーブルにはたらく重力と遠心力のバランスによってピンと張った状態を保つ。宇宙との搬送を効率化することで、宇宙太陽光発電、宇宙資源の探査と活用、宇宙観光などに弾みをつける。 宇宙エレベーターは、まずケーブルと建設用宇宙船、燃料をロケットで宇宙に輸送、ケーブルを
エレベーターに乗って地上と宇宙を行ったり来たり――。こんな夢のように壮大な構想を、ゼネコンの大林組(東京)が20日、2050年に実現させる、と発表した。 鋼鉄の20倍以上の強度を持つ炭素繊維「カーボンナノチューブ」のケーブルを伝い、30人乗りのかごが、高度3万6000キロのターミナル駅まで1週間かけて向かう計画という。 「宇宙エレベーター」はSF小説に描かれてきたが、1990年代にカーボンナノチューブが発見され、同社は建設可能と判断した。米航空宇宙局(NASA)なども研究を進めている。 今回のエレベーターのケーブルの全長は、月までの約4分の1にあたる9万6000キロ。根元を地上の発着場に固定し、地球の自転の遠心力で飛び出さないよう頂点をおもりで押さえる。一方、ターミナル駅には実験施設や居住スペースを整備し、かごは時速200キロで片道7・5日かけて地上とを往復。駅周辺で太陽光発電を行い、地上
政府は14日、日本の宇宙開発利用を強化するため、首相らに意見や勧告をする権限を持つ「宇宙政策委員会」を内閣府に設置することを閣議決定した。各省庁の施策を調整して司令塔の役目を果たす「宇宙戦略室(仮称)」も設置する方針で検討している。 またH2Aロケットや準天頂衛星などを開発する宇宙航空研究開発機構の設置法から「平和目的に限る」との規定を削除し、防衛利用を可能とすることも正式に決めた。 宇宙政策委の設置に伴い、文部科学省の宇宙開発委員会は廃止する。関連法の改正案を今国会に提出する。
印刷 太陽で起こった爆発(画面中央の明るい部分)=日本時間23日午後2時ごろ、米航空宇宙局(NASA)提供2003年10月に北海道陸別町で見えたオーロラ=りくべつ宇宙地球科学館提供 太陽で23日昼過ぎ、比較的大規模の爆発があり、放出された高エネルギー粒子が地球に向かっている。米気象衛星は2005年以来の規模の放射線を観測した。名古屋大の上出洋介名誉教授は「地球の磁気が大きく乱される大磁気嵐になりそうだ」と話す。条件が整えば25〜26日に北海道でオーロラが見えるという。 太陽ではここ数日、爆発現象が相次ぎ、カナダなどでオーロラが活発化していた。米海洋大気局(NOAA)の衛星は25日未明、粒子のかたまりが地球の近くに到達し始めたのを観測した。影響は数日続くという。過去には人工衛星がダメージを受けたり、カナダで大規模な停電が起こったりしたこともある。 鹿児島高専の篠原学教授らによると、今回
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