科学番組というと、難しい先端研究を伝えるために映像やイラストをふんだんに使って…と、テレビの独壇場と思いがち。ところが、異色の科学系ラジオ番組が登場、若者を中心に支持を獲得しつつある。パーソナリティーには大のSF好きで知られるオタク系アイドル、中川翔子を起用。理系学生に夢や悩みを語ってもらうなど、ラジオならではの趣向が人気の秘密だ。(草下健夫) この番組はニッポン放送の「中川翔子のG(ギザ)サイエンス!」(毎週土曜後9・30)。京セラがスポンサーとなり、科学雑誌「日経サイエンス」が研究室探しなどに協力している。 番組では中川が「ギザ、スゴス」などおなじみの“ギザ語”を連発し、とかくカタくなりがちな科学ネタを元気いっぱいに明るく紹介。ゲストには毎回、大学の研究室から学生数人を招いている。 ポイントは、科学系番組につきものの大学教授を登場させないところ。「格式張らず学生生活も語ってくれるので、