新型コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休校中の学校関係者や児童福祉関係者から、家庭の困窮で食生活に不安がある生徒や、精神的に不安定な生徒など問題を抱えた生徒が長期間休むことに懸念の声が上がっている。民生委員・児童委員に集団活動を自粛するよう申し入れた自治体もあり、子どもの見守り活動に支障が出ている。 県内のある中学校は数人の生徒に休校中も登校するよう促した。校長は「登校してもらうのは、ご飯がちゃんと食べられているか心配な生徒や、自傷行為のある生徒。学校で様子を見ないと不安でしょうがない」と理由を説明。「長期間休むと命に関わる。同じような心配をしている学校は多いはずだ」と語った。 「突然の休校は虐待やネグレクトなど、課題のある親子のリスクを高めるだけだ」と憤るのは、児童養護施設に勤める30代の女性。女性は子どもの頃、親から暴力を受け、食事も与えられないなどの虐待を受けた経験がある。「私は空