(映画の内容にふれています。未見の方はお気をつけください) いかにも古そうなこのビデオを借りたのは、『花とアリス』や『ラヴレター』のあの監督岩井俊二(「あの」なんて言っても知らない人多いかしら?)が出演者に書かれているのをはがれかけたラベルにかすかに目にしたからです。本作の監督が『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明だというのは、つゆ知らず、WEBを開いてはじめて知りました。ちょっと驚き。エンドロールの字も定かにみえないほどテープが古かったのです。(^−^; この映画は主演の藤谷文子の小説『逃避夢』を原作にしています。ストーリーは母と娘の関係とそれを克服する物語ですが、これにはちょっと問題あり。それについては、後で触れるとして、とにかく面白かった。とても面白かった。何が面白かったかというと主人公女性のシテュエーションがとても興味深いのです。 彼女は20歳前後(映画の中で年齢についても言及され
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