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ブックマーク / db.10plus1.jp (14)

  • バウハウスと論理実証主義 | 米田明

    バウハウスと論理実証主義 | 米田明 Bauhaus and Logical Positivism | Yoneda Akira 一九二六年一二月四日に催されたデッサウのバウハウス新校舎の落成式には、一五〇〇人以上の来賓が出席した。彼らは、主要な政治家、経済人、官僚たちに加え、内外から招かれた著名な建築家、芸術家、学者らであった[図1]。ハンネス・マイヤーは、そのなかのひとりとして初めてバウハウスを訪れる。かつての「ABC」グループでの同志であったマルト・シュタムに伴ってのことだった。マルト・シュタムは、すでにロッテルダムで《ファン・ネレ・タバコ工場》[図2]の設計に中心的人物として関わっており、グロピウスからもちかけられたバウハウスに新設される建築部門の常勤ポストへの招聘を断った手前、代わりとなる人物をグロピウスに紹介する心づもりがあった。グロピウスは、バウハウスに建築の工業規格化、もし

    バウハウスと論理実証主義 | 米田明
    hfu
    hfu 2012/12/18
    国立学校とか私立学校とか言うとバウハウス回路が回ってしまう脆弱性(本文とは関係ありません)
  • Where the Streets Have No Name | 石川初

    Where the Streets Have No Name | 石川初 Where the Streets Have No Name | Ishikawa Hajime 失われた街路の名 よく言われることだが、街路の名前がそのまま住所になっている欧米の都市地図は、基的に「ストリート・マップ」である。多くの市販の地図には、すべての街路・道路の名前が記載され、欄外にはしばしば街路の名前の一覧があり、地図は「街路の関係を参照するインデックス」として使えるようになっている。一方、日の都市地図は、土地の区画が色分けされた、いわば「ゾーン・スポット・マップ」である。街路の名前がない代わりに、位置関係を把握するための目標となる大きな施設や公園、交差点の名が細かく書き込まれている。街を歩くとき、位置を特定するためには行政区画はほとんど役に立たない。だから精度を上げた親切な地図ほど、実際の街の形状を正

    Where the Streets Have No Name | 石川初
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    hfu 2012/12/04
    「街路の名によって私たちは、現在位置の取得の容易さばかりではなく(そんなのはGPSで充分である)、地図上の位置と、自分が身を置いているその場所とを接続して、街への共感の回路を手に入れる。」
  • 地表の事情 | 石川初

    365dpi The project is an organized sampling of the world. There is a confluence within 49 miles (79 km) of you if you’re on the surface of Earth. (The Degree Confluence Projectトップページより) 「The Degree Confluence Project」は、参加者が世界中の緯度経度の交会点(度の単位でぴったりの場所)を訪れ、その地点の風景を写真に収めて投稿するというWEBサイトである。大航海時代に発達した「緯度経度」は、地球を機械的なグリッドで覆い、位置を「座標」に置き換えるという、全域的で均一な「近代の視点」である。「交会点」も、恣意的に決まった仮想点に過ぎない。ところが、そのような個々の場所の都合を無視した「

    地表の事情 | 石川初
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    hfu 2012/09/20
    交会点つながり。「都市の体験は私の移動の記憶の連鎖である」
  • アレグザンダーが再召還されていますが、なぜですか? | 中谷礼仁

    アレグザンダーが再召還されていますが、なぜですか? | 中谷礼仁 Why Recall Christopher Alexander? | Nakatani Norihito もしアレグザンダーが批判的まなざしを通して再召喚されているのだとしたら有意義でしょう。しかし先ずは忘れ去られた経緯について書いておくべきでしょう。 クリストファー・アレグザンダー(一九三六-)は最もロジカルなデザイン論である『形の合成に関するノート』(一九六四)や、パタン言語を建設行為に導入した『パタン・ランゲージ』(一九七七)によって著名です。また最近では二〇〇〇頁を超えることになると思われる「Nature of Order」シリーズ(邦未訳)が順次発行され、彼の思想の集大成になりつつあります。 奇妙なことに、彼はこの二〇年ぐらい日の建築界ではほぼ完全に忘れ去られていました。しかしながら建築以外の分野、特にコンピ

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    hfu 2012/07/10
    アノニマスな感じ
  • ポスト郵便都市(ポスト・シティ)──手紙の来歴、手紙の行方 | 田中純

    ポスト郵便都市(ポスト・シティ)──手紙の来歴、手紙の行方 | 田中純 Post-PostCity: History of the Letter, Destiny of the Letter | Tanaka Jun 1 啓蒙都市とグラフ理論 トポロジーの一分野をなすグラフ理論が生み出されたきっかけの一つが、〈ケーニヒスベルクの七つの橋〉の問題である。それは一八世紀、東プロイセンの町ケーニヒスベルク(現在のロシアのカリーニングラード)の中心部、プレーゲル川の川中島とその周辺にあった[図1]のような七つの橋を、いずれも一回だけ通って周遊できるか、というものであった。この問題は一七三六年にレオンハルト・オイラーの論文によって解決されたが、その際にはまず、川の実際の形や島の位置などの情報が捨象され、この空間の構造は[図2]のように点と線だけからなる一種の回路として表わされた。こうした抽象化によっ

    ポスト郵便都市(ポスト・シティ)──手紙の来歴、手紙の行方 | 田中純
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    hfu 2012/07/03
    「手紙が行方不明になるのは、郵便制度が全体として不完全だからではない。より細部において、一回一回のシニフィアンの送り返しの脆弱さが、手紙を行方不明にする。」
  • グラウンディング──地図を描く身体 | 石川初+佐々木一晋+田中浩也+元永二朗

    グラウンディング──地図を描く身体 | 石川初+佐々木一晋+田中浩也+元永二朗 Grounding: Map: Making Body | Ishikawa Hajime, Sasaki Isshin, Hiroya Tanaka, Motonaga Jiro 都市を眺め直す「グラウンディング」の視点 石川初──去年の一一月に編集部からお話を頂いた当初、この特集の企画は「テクノロジーによる風景の変容」というような趣旨のものでした。それに対して僕や田中浩也さんのほうから、最近僕らが関心を持っていること、GPSやデジタル地図をツールとして使いながら都市の地面を再発見する、そういう試みを紹介してはどうだろうと提案差し上げました。提案の主旨にそって何人かの方に声をかけて集まってもらったのですが、そこで気がついたのは、自分が関心を持っているこうしたことが、実はぜんぜんうまく言葉にできていなかったし、

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    hfu 2012/06/19
  • ネクスト・バビロン、ソフト・バビロン──(トランス)アーキテクチャーとは、戯れの場としてのアルゴリズムである | マーコス・ノヴァック+松永太郎 訳

    ネクスト・バビロン、ソフト・バビロン──(トランス)アーキテクチャーとは、戯れの場としてのアルゴリズムである | マーコス・ノヴァック+松永太郎 訳 Next Babylon, Soft Babylon: (trans)Architecture is an Algorithm to Play in | Marcos Novak, Matsunaga Taro

    ネクスト・バビロン、ソフト・バビロン──(トランス)アーキテクチャーとは、戯れの場としてのアルゴリズムである | マーコス・ノヴァック+松永太郎 訳
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    hfu 2012/04/19
  • トランスアーキテクチャー──思惟のふちを建てること | マーコス・ノヴァック+五十嵐太郎 訳

    トランスアーキテクチャー──思惟のふちを建てること | マーコス・ノヴァック+五十嵐太郎 訳 transArchitecture: Building the Edge of Thoght | Marcos Novak, Igarashi Taro

    トランスアーキテクチャー──思惟のふちを建てること | マーコス・ノヴァック+五十嵐太郎 訳
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    hfu 2012/04/19
  • 没場所性に抗して | 本江正茂

    例えば「情報」や「場所」のように、あまりに一般的であたり前の概念は、幅広く、混乱しており、定義することが難しい。定義は往々にして同語反復に陥る。かといって、議論のために限定的な状況に概念を閉じ込めることは不可能であり不誠実である。そのような場合には、むしろ、その欠如、不在の状態を見定めることによって、逆にそのシルエットを明瞭に示すことができることがある。 カナダの地理学者エドワード・レルフが『場所の現象学』において提示する「没場所性(placelessness)」という概念は、まさに「場所」の姿をシルエットとして描きだそうとするものである。 レルフによれば、没場所性とは「どの場所も外見ばかりか雰囲気まで同じようになってしまい、場所のアイデンティティが、どれも同じようなあたりさわりのない経験しか与えなくなってしまうほどまでに弱められてしまうこと」である。没場所性は「個性的な場所の無造作な破壊

    没場所性に抗して | 本江正茂
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    hfu 2012/03/28
  • 時間の都市 空間の都市──時空の「現在」のエコノミー | 若林幹夫

    時間の都市 空間の都市──時空の「現在」のエコノミー | 若林幹夫 City of Time, City of Space: Time and Space in the Economy of the "Present" | Wakabayashi Mikio 1 時間としての空間 人文地理学に「時間地理学(time geography)」と呼ばれる一分野がある★一。自然地理学と人文地理学を問わず一般に地理学は、土地空間上の事物や出来事の配置や関係を地図平面上の分布や配置として記述し、そこに現われる構造や関係の原理や法則を考察するのだが、時間地理学が採用する記述法は、「時間」と「地理」とが結びついた一見すると自家撞着的なその名称が示しているように、通常イメージされるであろう地理学の記述法とは異なっている。それは人間の行動を普通の地図のような二次元的な平面上の軌跡としてではなく、土地空間上の距

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    hfu 2011/12/13
  • 九〇年代社会学/都市論の動向をめぐって | 若林幹夫

    九〇年代社会学/都市論の動向をめぐって | 若林幹夫 An Introduction to Books on Sociology: Urban Studies in the 90s | Wakabayashi Mikio しばしば語られるように、八〇年代は記号論やテクスト論、消費社会論的な都市論隆盛の時代であった。それは、八〇年代の日の経済的好況=バブルの下での都市の消費社会化、記号の操作を媒介とする都市や都市空間それ自体の商品化とほぼ正確に対応していたと言うことができる。やはり八〇年代に流行した、明治・大正・昭和初期の「モダン都市生活」を余裕をもって回顧する「モダン都市論」も、経済成長の末に現われた景気の高原状態のうえで、現在の都市生活の正統性を過去に求めるという社会意識の現われであった。だが、その後のバブル崩壊と経済的停滞は、都市をめぐる視線を八〇年代的なバブルが覆っていた都市の表層

    九〇年代社会学/都市論の動向をめぐって | 若林幹夫
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    hfu 2011/12/12
  • 地図、統計、写真──大都市の相貌 | 若林幹夫

    地図、統計、写真──大都市の相貌 | 若林幹夫 Map, Statistic, Photograph | Wakabayashi Mikio 1『東京─大都会の顔─』 一九五二年に岩波写真文庫の一冊として刊行された『東京─大都会の顔─』の冒頭には、「このの読みかた」として次の文章が掲げられている。 東京に関して、その歴史的懐古、首都的性格、或いは戦災の報告は、また別の課題になるであろう。ここでは大都会のもつ一般的な容貌を、東京に代表させて説明する。読者はまず東京の地図を用意されたい。カメラは地図上の各地点で、ほとんど二十四時間とは違わぬ間に見られる現実を把える。一見すればきわめて無秩序なその各様相は、綜合して一種の秩序、大都会の秩序を暗示する。写真説明はみな統計資料によっている。その信憑性については特に注意を払ったが、統計の価値は、読者がその中からどれだけの意味を汲みとるかにある。我々は

    地図、統計、写真──大都市の相貌 | 若林幹夫
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    hfu 2011/12/03
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  • 「批判的工学主義」のミッションとは何ですか?1──定義・マニフェスト編 | 藤村龍至

    「批判的工学主義」のミッションとは何ですか?1──定義・マニフェスト編 | 藤村龍至 What is the Mission of "Critical Engineering-ism" ? 1: Definition / Manifesto Edition | Ryuji Fujimura 二〇〇〇年以降、東京の都心部では高速で大規模な開発が進み、湾岸地区ではタワーマンションが、バイパス道路沿いにはメガショッピングモールが、それぞれ大量に建設されている。それら都市・建築をめぐる量、規模、変化の速度に対して、社会学者や哲学者は建築家の議論の遅れを指摘するものの★一、現実の都市空間への働きかけとしては「脱空間化」★二といった建築家不要論や、「高速道路やタワーマンションはほぼ自動的に設計される」★三といった諦観に留まっている。 商業空間や不動産開発の場面に代表されるように、人々の心理を巧みに刺激

    「批判的工学主義」のミッションとは何ですか?1──定義・マニフェスト編 | 藤村龍至
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    hfu 2011/11/15
  • 地図のメランコリー 地図制作(マッピング)の喪 | 田中純

    地図のメランコリー 地図制作(マッピング)の喪 | 田中純 Maps and the Work of Melancholy | Tanaka Jun 1 ゲルハルト・リヒター《アトラス》 ゲルハルト・リヒターの《アトラス》は、現在五千枚を越す写真や図版を収めた六〇〇を越えるパネルからなる作品である。その制作は一九六〇年代初頭から延々と続けられており、規模を拡大するとともに、展示形態も変容している。旧東独に生まれたリヒターは、一九六一年、西独のデュッセルドルフに移住した。フォトペインティングの素材として蒐集した写真をパネルに配列する作業が開始されたのは一九六四年頃からと思われる。その八年後の一九七二年にユトレヒト現代美術館で三四三枚のパネルからなる展覧会が開催された。こののち七〇年代に数回の展示がなされているが、《アトラス》の展示が相次ぐのは一九九〇年代を迎えてからのことである。展覧会ごとに

    地図のメランコリー 地図制作(マッピング)の喪 | 田中純
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    hfu 2010/12/05
    「帝国の地図」の寓話にはボードリヤールもからんでいるらしい。
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