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2012年2月14日のブックマーク (3件)

  • 『〈原子力の時代〉の哲学(1)』

    いま発売している『atプラス』という雑誌で、中沢新一さんと対談しています。 「〈原子力の時代〉から先史の哲学へ」ってタイトルなんですけど、 この〈原子力の時代〉ってのはハイデッガーの言葉なんですね。 ハイデッガーは彼が生きた時代をそういう時代だって思ってた。 atプラス 11/中沢 新一 ¥1,365 Amazon.co.jp 福島第一原発の事故以来、 ずっと原子力について考えてきました。 哲学に携わる者に何ができるかって視点から 考えてきました。 その成果の一つが上の中沢さんとの対談です。 で、 あの後もいろいろ読んだりして 考えるところがあって 追加したいと思ってることがあるんで ここに書きたいと思います。 何回かにわけて連載します。 まず原子力発電は「原子力の平和利用」という言葉とともに現れるんですけど、 この言葉の起源はおそらく アイゼンハウアーが1953年に国連で行った「Atom

    『〈原子力の時代〉の哲学(1)』
    hharunaga
    hharunaga 2012/02/14
    (原子エネルギーは)「その管理の不可欠なことが、この力を制御しえない人間の行為の無能をひそかに暴露している」(ハイデガー)
  • 『3・12の思想』(以文社)

    やっとゲラ校正が終わった。今日いれた。 3月に以文社から発売します。 書名は『3・12の思想』。 「3・12」というのは誤植ではなくて、放射能拡散が始まった日付ということで、「3・11ではない、3・12の話をしよう」というコンセプトで話しました。大阪の杉村昌昭さんの仕事場で、年末年始二日間かけて収録したロングインタビューです。でもインタビューだけでは分量が足りないので、かなり加筆して、この3週間は加筆分を書くためにこもっていました。 今週末には印刷所に入れるということなので、順調にいけば3月初旬に配になると思います。 では、冒頭のさわりだけ公開。 はじめに 二〇一一年三月一二日、私は娘を連れて、東京をあとにしました。  前日の三月一一日、東日大震災——津波の恐るべき被害が徐々に明らかになっていくなか、夕方のNHKのニュースで「福島第一原発が電源を失い冷却機能を喪失した」と報道されます。

    hharunaga
    hharunaga 2012/02/14
    “「3・12」というのは誤植ではなくて、放射能拡散が始まった日付ということで、「3・11ではない、3・12の話をしよう」というコンセプトで話しました。”(矢部史郎)
  • 早稲田大学交域哲学研究所|研究テーマ 他者に対する二つの志向 河合孝昭

    他者に対する二つの志向 -河合 孝昭 - 経験が教えるように、われわれは、他者への二つの相反する志向、すなわち同一化の志向と差異化の志向との間で揺れ動いている。「流行」を例にとろう。「流行」は、ある大衆支配的な様式を志向することへとわれわれを駆り立てるが、同時に、その様式の内部で微小な差異を作り出すことによって、われわれの中に他者との差異を享受したいという欲望を生み出す。このことからもわかるように、これら二つの志向は、相補的関係にあり、一方が他方に対して優位に立つことはあっても、一方が他方を完全に制してしまうということはありえない。 「実存主義」の祖であると同時に優れた社会心理学者でもあった、デンマークの思想家キルケゴールは、このような差異化の志向と同一化の志向が行き着く二つの極限形態をあざやかに抉り出した。「アイロニー」と「ユーモア」がそれである。「アイロニー」とは、たとえば、他人との差

    hharunaga
    hharunaga 2012/02/14
    「自分が他人とさして変わらないことを、自虐に陥ることなく穏やかな微笑みをもって受け止める態度――このユーモアという態度を、キルケゴールは、アイロニーという態度の上位に置こうとした」