第一党の国民党は、議席数を前回から11議席増やし、200議席中65議席を占めた(29.4%、前回比+2.8%)。同党がここまで勢力を増したのは初めてのことだ。 これまで厳しい外国人政策を訴えてきた国民党は選挙戦でも「同党だけが移民数を制限し、不法移民に厳しい態度で臨む唯一の党だ」と主張してきた。今年になってシリアなどからの難民・移民問題が欧州各国で大きな問題となっていることを背景に、「このままではスイスで年間5万件の難民申請が行われることになる」と強調。難民問題を選挙戦のテーマに据えていた。 トーニ・ブルンナー党首は今回の選挙で好成績を残したことについて、「本当に迫害されている難民と、経済目的でやってくる移民とを区別しようとしているのは我が党だけだ」とスイス公共放送に話し、歴史的な快挙に満足げな笑みを浮かべた。 消えたフクシマ効果 第二党で左派の社会民主党は3議席を失い43議席(18.8%
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