本を読むときはたくさん線を引き、書き込みをする。昔は鉛筆を使っていたが、後にボールペンになり、更に試行錯誤を経て、イラストレーターが用いる極細の水性ペンを使うようになった。筆記具が違うから、昔から何度も読んできた本を開くと、自分がいつどんなところに関心を持っていたのかが一目で分かる。哲学者ハンナ・アレントの『人間の条件』(志水速雄訳、ちくま学芸文庫)もそうやって読んできた本の一つである。表紙は
キリスト教徒ではない日本人は、いつからクリスマスの馬鹿騒ぎを始めたのか? その起源を求めて、コラムニスト堀井憲一郎氏がずんずん調べる。日本人とクリスマスの不思議な関係を解き明かす連載第11回。(第1回はこちらから http://gendai.ismedia.jp/articles/-/47056) ロマンチックなクリスマスを夢見る乙女気分 クリスマスを初めて取り上げた小説については『明治東京歳時記』という書籍に、その指摘がある。(槌田満文・著、青蛙書房、1968年刊)。 「小説の中にクリスマスがとりあげられたのは「今日はしも都も鄙も統括(おしなべ)て皆楽しと歌ふなるクリスマスの事なれば、家も街(ちまた)も美麗(うる)はしく錦の列(つら)ねしそが中に一際目立つ門構え……」と記された木村曙『婦女の鑑』(明治22年)がもっとも早いものであろう」 本当にもっとも早い小説か、定かではない。 この時期
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