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2021年3月7日のブックマーク (5件)

  • 瀬崎圭二『テレビドラマと戦後文学 芸術と大衆性のあいだ』|読書人WEB

    なぜ、を読むのか? Why do we need to read books なぜ、を読むのか?書『読書人カレッジ2022』の執筆者の一人である明石健五は、それを「考えるため」であると言います。 ある未知のものに出会ったとき、そこに驚きと感動が生まれる。そうして、初めて自分なりに思考することができ、それを人に伝えることができるようにもなる。 そういう過程を生きられる人のことを、「知性ある人」というのではないか。では、「知性」を自らのものにするためにはどうすればいいのか。繰り返しになりますが、「読み」「考え」「書く」ことを通してしか感得できないのではないか。 新しい出来事や局面に出会い、答えのない問題を考えることで鍛えられていくものが、確かにある。そういう問題は、すぐれたの中にいくつも見つけることができます。 繰り返し考えることによって、自分の思考を鍛えていく。それによって、今の世の

    hharunaga
    hharunaga 2021/03/07
    “(「私は貝になりたい」は)放映当時にすでに江藤文夫が、本ドラマは戦争被害者としてのみ主人公を描くことによって人びとの戦争責任を免罪化してしまう…と批判していたという”。評:長谷正人。
  • レントシーキングの経済理論 ロバート・トリソン編 ロジャー・コングレトン編 加藤 寛監訳

    レントシーキングとは、政治学上は「たかり」といった方がわかりやすいかもしれない。書では、このレント(そのものに付属する価値)を追求する行動を経済合理性とは違った次元の経済行動としてとらえ、理論化する。 書には、トランスファーの追求が社会的に高価だという考えを最初に出したゴードン・タロックの1967年の論文、アン・クルーガーおよびリチャード・ポズナーによる古典的論文、および経済理論におけるこの重要な革新の発展をたどるより最近の論文が集められており、この分野の研究者にとって、必読の文献である。 【目次】 1 関税、独占と窃盗の厚生費用 2 レントシーキング社会の政治経済学 3 独占と規制の社会的費用 4 レントシーキングと利潤追求 5 レントシーキング:サーベイ 6 競争過程における競争的浪費と制度の関係 7 効率的レントシーキング 8 自由参入とレントシーキングの有効性 9 危険回避的レ

    レントシーキングの経済理論 ロバート・トリソン編 ロジャー・コングレトン編 加藤 寛監訳
    hharunaga
    hharunaga 2021/03/07
    “レントシーキングとは、政治学上は「たかり」といった方がわかりやすいかもしれない。…このレント(そのものに付属する価値)を追求する行動を経済合理性とは違った次元の経済行動としてとらえ、理論化する”
  • 『絶望死のアメリカ 資本主義がめざすべきもの』米国が直面する悪夢 レントシーキングの罪 - HONZ

    われわれ人類の平均寿命は延び続け、死亡率は低下し続けている。それは、先進国と発展途上国の別なく起きている。当然、喜ぶべき事象だ。 しかし、近年、米国の大卒未満の白人の間には、この世界的な潮流とは逆の傾向が見られる。労働階層の白人たちの平均余命は短くなり、死亡率が上がっているのだ。1990年代末頃から、とくに45〜55歳の低学歴中年白人の死亡率は年々高くなっているという。ちなみに4年制大学を卒業した高学歴の白人には同様の傾向はまったく確認されていない。 著者らの調べから、彼らの死亡率を大幅に上げている原因が、オピオイドなど医療用薬物の過剰摂取による中毒事故、アルコール性肝疾患、そして自殺であることが判明する。これらは自らが招いた死、それも人生に絶望した者が陥る死だ。著者らはこれを「絶望死」と呼ぶ。 いま、低学歴白人が経験しているのは、労働環境の崩壊、貧困、コミュニティーの破壊、宗教の衰退だ。

    『絶望死のアメリカ 資本主義がめざすべきもの』米国が直面する悪夢 レントシーキングの罪 - HONZ
    hharunaga
    hharunaga 2021/03/07
    「近年、米国の大卒未満の…労働階層の白人たちの平均余命は短くなり、死亡率が上がっている」。米国の経済システムに巣食うレントシーキング…による不公正な富の分配の結果だという。
  • 監獄の回想 アレキサンダー・バークマン著:東京新聞 TOKYO Web

    一八九二年、アレキサンダー・バークマンはアメリカの実業家、ヘンリー・フリックを銃撃。ケガを負わせたものの、暗殺には失敗。逮捕されて十四年間の監獄暮らしとなった。当時、フリックはブラック企業の象徴的存在。そいつに天誅(てんちゅう)を喰(く)らわせることで、貧乏人は黙っちゃいないと行動で示したのだ。行動によるプロパガンダ。書はそのバークマンによる監獄回想記だ。読んでいると、監獄制度がいかに非人間的であるのかがよくわかる。そして、それは会社や学校、この社会のあらゆる支配装置のモデルなのだと。よりよい人間にしつけましょう。嫌だ。 もう一つ、書の読みどころはバークマンの思想が監獄生活をつうじて徐々に変化していくことだ。元々、かれは革命のためにどんな犠牲も厭(いと)わないと思っていた。全人類の将来のために。その大義のためであれば、ひとの命を奪ってもかまわない。それが偉大な革命家。パーフェクトヒュー

    監獄の回想 アレキサンダー・バークマン著:東京新聞 TOKYO Web
    hharunaga
    hharunaga 2021/03/07
    「仲間たちが精神に異常をきたし、バタバタと死んでいく。うおおお、友よ。そして思うのだ。なにが大義だ。全人類の将来など知ったことか。だいじなのは…われわれの生そのものだ」。評:栗原康。ぱる出版。
  • 猫がこなくなった 保坂和志著:東京新聞 TOKYO Web

    感覚とは何か。記憶とは何か。その問いかけが小説を書かせている。そのせいだろうか、保坂の小説を読んでいる最中に、ちょっと気を逸(そ)らしたりすると、それまで読んでいたのが何だったのか、わからなくなることが多い。それでまごついたり困ったりするかというと、そんなことはない。ストーリーからズレるとか、そんなことはあまり気にならない。 一つの小説の中に込められた見解はひとつではないし、何かひとつの主調に集約されていくのでもない。登場人物がどう感じたか、ということが、作者の感覚のどこにどう作用して生まれたのかということが描かれている。登場人物やがどう考えているのか、よりも、その考えとは何なのか、ということを保坂は具体的に掘り下げていく。

    猫がこなくなった 保坂和志著:東京新聞 TOKYO Web
    hharunaga
    hharunaga 2021/03/07
    「保坂は、実感、そのものを書こうとする。だから考えは行ったり来たりする。その行ったり来たりの道程が小説なのだ、と思う」。評:湯浅学。文芸春秋。