羽田空港(東京都大田区)のC滑走路上で、新千歳発羽田行きの日本航空(JAL)516便と海上保安庁の航空機が衝突し炎上した事故。空港ターミナルには多数の消防や警察の車両がサイレンを鳴らして駆けつけ騒然とした。運航状況を問い合わせようとする人でロビーはごった返し、乗客らは緊迫の脱出を振り返った。 「爆発するのではと危険を感じた」。札幌の自宅から東京の単身赴任先に帰宅中の男性(56)は右側の前から7番目の席に座っていた。「着陸時にガガガッという普段聞かないような音がしたので、窓から後方を見たら近くのエンジンが火を噴いていた。スタッフが冷静に席に座っているよう言ってくれたので、落ち着いていた。5分ほどして誘導に従い滑り台を降りて外に出た」と振り返り、「札幌にいる家族にはすぐ電話した。心配していたが、ニュースで乗客の無事を知っていたので落ち着いていた」と話した。 後で事故の大きさを知って驚いたという