5月18日から東京・有楽町の東京国際フォーラムで始まった富士通フォーラム2006の基調講演に、富士通株式会社の黒川博昭社長が登場した。 黒川社長は、「経営とITの一体化」と題して講演。約1時間にわたり、富士通自らの取り組みなどを通じて、いかに経営にITを生かすか、といった点に言及した。 冒頭、黒川社長は、「大変なご迷惑をおかけした」として、昨年11月1日の東証のシステムトラブルについて謝罪した。「11月の問題は、お客様のパートナーになるということを打ち出していた富士通にとって、大変はずかしいことであり、厳粛に受け止めている。これを富士通のビジネスの再出発点ととらえ、きちっと、お客様を応援できる体制を構築していくつもりだ」などとした。 また、富士通社内において、これまでの失敗案件を徹底的に分析したことについて触れ、「ITにおける典型的な失敗パターン」を示して見せた。 黒川社長は、失敗する典型