このインタビューは、『現代思想』1975, 4, VOL.3-4に掲載されていたものです(pp.15-29)。インタビューのお題は「歴史と宗教」。その中から興味深かった「戦争について」の項の4分の3ほどを引きます(pp.22-23)。 戦争について ――補足して伺いたいと思います。さきほどの内ゲバの問題で、身体と観念が共同性の構造においては転倒されているということを理解していないからそれがおこるのではないかと指摘されました。ところで、個人的に人を殺すのはいやであるから、戦争はいやだという論理がありますが、この論理も、同様に、共同性においては身体と観念が転倒されているということを理解していないといえますでしょうか。 言えると思いますね。もしも、人を殺すのがいやだから大量殺戮である戦争はいやだという論理で現実に戦争が消滅するなら、それは簡単な算術問題になりますよ。一プラス一は二という問題になる
本当はヨーロッパの労働問題+選挙ネタを書こうと思っていたのだが、どうにも時間が取れないので時事ネタを少し。本来、日韓の話は「大丈夫か韓国」シリーズと「靖国カードが消える日」で大体書き終わっているので、今回の話はスルーするつもりだった。思うところは色々あったのだが、基本的な考え方は前述のエントリーと同じなので。 ただ、もう1ヶ月以上ブログを放置していることもあるし、ここは若干薄い内容でも書いてしまわないと「サボり癖」がついてしまいそうだ。なお、今後しばらくブログにあまり時間を割けなくなりそうで、今回のような短文がこれから増えるかもしれない。その場合、目次を別にするなり、今回のようなエントリーは目次には載せないなり、なんらかの対策を考える予定。 ほぼ完璧だった日本の外交 とりあえず、多くの人が感じているとおり、今回の日本の外交戦略はほとんどケチの付け所がない。「6月に韓国がIHOに海図の韓国名
よく「因数分解が何の役にたつんだよ」という子どもがいます(大人にもそういう人が稀にいます)。 参照↓ http://d.hatena.ne.jp/keyword/%c3%e6%c6%f3%c9%c2 これに対するスマートな反論をお願いします。 参考例:素因数分解は情報の暗号化に使われているから、 今のインターネット社会には必要不可欠なものである。 だから学ぶ必要がある。 こんな感じで、具体的に何の役に立っている、 だから勉強する必要があるんだよ、というような 回答をお願いします。
明治大学は9月7日、北野武氏に特別卒業認定証、特別功労賞を贈呈した。学園紛争でやむを得ず卒業できなかった北野氏の世界的活躍を評価したもの。贈呈式後には、長吉泉理事長、納谷廣美総長兼学長との座談会を渡辺宜嗣氏の司会で行なった。その模様を今号と次号で紹介する。 ○渡辺(司会) 改めて学長に伺いたいのですが、今回、特別卒業認定をたけしさんに贈呈しようということが決まった経緯と、思いみたいなものをお話しいただけますか。 ○納谷 たけしさんのご活躍は、もう皆さんご存じのとおりです。映画監督として国際的な活躍をしておられる。97年に『HANA―BI』でベネチア国際映画祭金獅子賞を授与されました。国際的な評価を得られて以来、いつか明治で何かをしてみたいなと思っていた教員のひとりでした。このような時代を迎え、個性的な活躍はいいね、できれば卒業生に加わっていただきたい、というようなことがあって今回の話になり
「のまネコ」「やわらか戦車」に見るCGMビジネスのリスクとチャンス:ネット時代の新潮流――CGMとは(4)(1/2 ページ) 前回は、CGM(Consumer Generated Media:消費者が生成するメディア)の情報が将来、マスメディアと並ぶほどの影響力を持ち、メディアビジネスの形を変える可能性があると述べました。 CGMはメディアビジネスだけでなく、コンテンツビジネスでも新しい道筋を示す可能性を持っています。CGMからメジャーコンテンツが生まれ、ビジネスとして大きく成長するということも十分に考えられるでしょう。 玉石混交のCGMからメジャーコンテンツが誕生すると連想するのは、なかなか難しいかもしれません。私自身、CGMプラットフォームの1つである2ちゃんねる(2ch)から「電車男」や「のまネコ」などのメジャーコンテンツが出現し始めたころは、単なる偶然ではないかと思っていました。
文春新書 2006年7月20日初版 ユダヤ文化全体ではなく、「なぜ、ユダヤ人は迫害されるか」という問題のみを論じた本であるという。 当然それについては、「迫害する側」からの見方と「迫害される側」の見方の二つの対立する立場からの回答がありうる。本書でもその双方が論じられるわけであるが、その二つの見方がどのようにつながるのかが、わたくしにはよくわからなかった。 「迫害する側」の論理は「寝ながら学べる構造主義」(文春新書 2002年)の延長で論じられているように思う。一方、「迫害される側」の論理は「レヴィナスと愛の現象学」(せりか書房 2001年)の延長線上である。その二つの部分は文体までもが異なっている。 前者の文体:「サルトルの理路は明快である。理路が明快であることは(仮に間違った主張である場合でも)よいことである。明快なおかげで、私たちは比較的簡単な検証手続きによって、ここには「たいへん適
9月、5年半にわたった小泉純一郎政権が終わる。足元の景気は堅調だが、国内人口は減少に転じ、新興国の追い上げで、国としての競争力は予断を許さない。 日本経済が今後、高い成長率を達成していくには何が必要か――。政治、経済界の有力者3人にポスト小泉時代の政策課題を聞いた。まずは小泉首相が構造改革を進めるうえでの切り込み隊長を務め、9月以降も党3役などへの就任が有力視される自民党の中川秀直政務調査会長(経済界の2人の談話は3ページに掲載)。 問 小泉政権の5年半、金融システムの安定化や郵政・道路公団の民営化など経済にプラスの点があった半面、日中関係はかつてなくぎくしゃくしました。どう総括しますか。 答 一言で言えば、小泉改革は既得権の打破でした。失われた10年の閉塞感から脱却するため、既得権者だけが得するというのではなく、すべての人にチャンスを与える。それが改革の理念だったと思います。 官から民、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く