麻生首相は、行政サービスの「量と質」の向上に向け、各省庁が具体的な数値目標を設定するよう指示することを決めた。 窓口での待ち時間の短縮幅などを想定しており、首相は29日午前の閣議後の閣僚懇談会で、数値目標の前提となる、政府全体のサービス向上に向けた基本方針の策定を甘利行政改革相に指示する。 数値目標の設定は、コスト削減などの「量の改革」だけでなく、国民の満足度向上などの「質の改革」を具体的に示す狙いがある。24時間受付窓口の増加、補助金交付や許認可の手続きに必要な期間の短縮、申請書類の簡素化などについて、窓口の数や手続きの期間、書類数などを数値で表し、改革の成果を明確にすることを目指している。