ニコニコ動画には、「描いてみた」と呼ばれるジャンルが存在する。 多数の実力派クリエイターがひしめくこのカテゴリの中でひときわ存在感を放っているのが、「5月病マリオ」と呼ばれるイラストレーターだ。 筆ペンとクレヨンを用いたゆるい雰囲気のタッチを得意としており、かわいげがあるのに、どこかアンニュイな雰囲気で、放たれる言葉は毒気を帯びる──そんなキャラクタが登場するユーモアあふれる作品を発表し続けている。 昨年には初の単行本となる『赤ずきんちゃんがずきんを脱いだようです』(マイクロマガジン社)が発売され、先日(6月18日)にはユーザーからリクエストされた絵を描く『5月病マリオがみんなのムチャぶりに応えて絵を描くよ』というイベントを「ニコニコ静画」を利用して開催するなど、精力的に活動を続けている。そんな彼に、ニコニコ動画との関わりやこれまでの活動についての話を伺った。 ニコニコ動画で活躍する人気絵
ここ最近、ニコニコ動画でボーカロイドを使った人気曲の1つに「ARiA」がある。 4月に公開してから、わずか1ヵ月で再生回数は20万回を突破。最近のボーカロイドオリジナル曲では驚きのスピードで聴き手に受け入れられている。星を意識した歌詞に、頭に残るメロディー。疾走感のあるムービーは細部まで作り込まれている。ただの素人が手掛けたとはとても考えられない。 一体、この作品はどのように生み出されたものなのだろうか? 動画の説明文を見ると、担当ごとに6人の名前がクレジットされている。そして投稿者は「toku」(とく)氏だ。 とく氏は、ボーカロイドファンには「SPiCa」の作者としてよく知られている人物。ニコニコ動画では3作目となるこの「SPiCa」は大ヒット。ゲーム「Project DIVA」でも使われることとなった。彼の正体はプロのアレンジャー・阿部尚徳氏。いわゆる「プロの犯行」だ。 いざ彼が作った
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