タグ

2012年6月3日のブックマーク (6件)

  • 家庭環境と読書の習慣のこと/図書館となら、できること

    少女:先生のお父様は、最初大工さんで、そのあとを修理する職人さんになられたのでしたね。 司書:ええ。 少女:お母様はどういう方ですか? 司書:元気な人です。子供たちの釣りに〈引率〉を口実に着いてきて、一番夢中になって釣りを楽しむような人でした。 少女:やっぱりが好きな方でしたか? 司書:いいえ。彼女はを読めませんでした。おそらく自分の名前以外は書くこともできなかったと思います。彼女は早くに父親を亡くして、働きに出なければならなかった母親のかわりに、弟や妹たちの世話をしなければなりませんでした。学校は好きでしたが、ほとんど通えなかったと言っていました。 少女:そうだったんですか。 司書:彼女が読むようになったのは、私の父が亡くなってからです。識字教室を探してきて、そこで読むことを学び始めました。「これでやっとお父さんの仕事を読むことができるね」と喜んでいました。もっとも父は洋古書の修繕

    家庭環境と読書の習慣のこと/図書館となら、できること
  • マルセルさんの「神がかりクロスハート!」の感想

    処女作である「結い橋」あたりの原点回帰を目指した作品だとメーカーは言っているけど、確かに物語の外側は結い橋っぽく纏めようとはしているのだが、物語の内側はどちらかというと「魔法とHな関係」あたりを彷彿とさせる内容だ。基的に随分と思い切った構成をしている。作品の外側を整える神様関係のネタは共通ルートと個別ルートの中盤あたりにだけにとどめて、個別ルートの残りはひたすらヒロインだけのイチャラブに当ててしまい、残った伏線は全部最後のトゥルーに任せているんだから。そのぶん、個別ルートはどのシナリオも引っかかりの少ない恋愛シナリオを堪能できるし、特に聖と杏子は傑作級だ。ただ、トゥルーの伏線解消シナリオを読んでしまうと、その隠し設定や世界観をもっと個別ルートに生かせたら、結い橋以上の傑作ができたかもしれないと言うような勿体なさも否めない。まぁここらへんのB級っぽさもどみるの原点回帰なのかもしれないが。

    highcampus
    highcampus 2012/06/03
    ういんどみる
  • houtengagekiさんの「世界でいちばんNG(ダメ)な恋」の感想

    胸にじんわりと来る感じの、暖かな感動が味わえる名作。家族をテーマにしたアットホームな雰囲気のシナリオは完成度が非常に高かったです。どのルートもヒロインが非常に個性的で会話にいちいち深い味わいがあり、おかげで物語としても面白く、減点要素が全然見当たらない… リストラされたサラリーマンを主人公に、古いアパートを舞台に展開するアットホームな感じのシナリオ。 普通のエロゲがラノベっぽいのだとすれば、これはテレビドラマのような雰囲気がありますね。 シナリオの構造は章立てで、4人いるヒロインのルートは各話から分岐して入ることができるようになっていて、 メインヒロインである美都子のルートが最後に配置されていることもあってトゥルー的な位置づけになっていますが、 他のヒロインのルートもそれぞれ、決して美都子のルートに見劣りしない出来になっており、 全体の質が安定して高い作品でした。 この作品、まず主人公が良

  • 「パンスト越しのパンツ」の人気イラストやマンガ・画像 | pixiv

    パンスト越しのパンツの人気イラストやマンガ、小説。6982件のイラストが投稿されています。パンスト越しのパンツの関連にストッキング越しのパンツ、パンスト、黒タイツ、黒スト、パンスト、AIイラスト、タイツ、などがあります。

    「パンスト越しのパンツ」の人気イラストやマンガ・画像 | pixiv
  • 素晴らしき日々 - farthesky

    『素晴らしき日々』の雑感。終ノ空IIまで一通りやってから再びDown the Rabbit-Hole STORY:Aをプレイするとかなり印象が変わって、素晴らしいなーという印象に。twitterにだいたい書いてしまったので、そのまとめ的な記事。基的に蛇足。 ウィトゲンシュタインとか "Tell them I've had a wonderful life." ―Ludwig Josef Johann Wittgenstein 『素晴らしき日々』という題名の元ネタはおそらくウィトゲンシュタインが死ぬ間際に言ったとされるこの言葉だろう。そもそもすば日々がウィトゲンシュタインの思想から大きな影響を受けている事は周知の事実なので、まずは僕に分かる範囲でウィトゲンシュタインに関連するあたりの話を。 まず、Down the Rabbit-Hole STORY:BやIt's my own Invent

    素晴らしき日々 - farthesky
    highcampus
    highcampus 2012/06/03
    懐疑主義からの決別/無力な「意志」/言葉と旋律/透明な白/”『素晴らしき日々』という梯子は、登り切った後には投げ捨てられなければならない。しかし、本当にそんなことは可能だろうか?”
  • 残念なことになっていた小説版『輪るピングドラム(上)』: 愛と苦悩の日記

    アニメ『輪るピングドラム』小説版の「上」の古書を、アマゾンで購入して読み始めてみたが、村上春樹『1Q84』を読んだ直後ということもあり、恐れていた通りかなりがっかりさせられた。 アマゾンの商品説明には「原作小説」とあるが、アニメの放送開始に先立つこと、ほんの数日前の発売であり、アニメの脚より小説当に先に書かれたとは考えづらい。 上巻の4分の1ほどを読んで分かったのは、これは小説ではなくアニメ脚の下書きである、ということだ。 アニメ版『輪るピングドラム』はご覧になった方はお分かりのように、幾原邦彦の原作らしい前衛的で抽象的な表現が散りばめられた作品だ。 例えば有名な「生存戦略!」のシーケンス。主人公の少女・陽毬がペンギンの帽子をかぶって「生存戦略!」と叫ぶと、アニメの上では現実の世界が一瞬にして隠喩的な異空間に切りかわる、という演出になっている。 これを小説で書く場合、来なら文体

    highcampus
    highcampus 2012/06/03
    うーむ/"小説を書くなら、文体に意識的でなければならない。ことばの物質性に意識的でなければならない。" "アニメ版の前衛性を目にした後で小説版を読むと、完全に気持ちが萎えてしまう。"