2015年10月23日『サクラノ詩』は11年の刻を経て発売した。 そして、10月26日の今日、私はサクラノ詩を読み終えた。 まずは一言。 「お疲れ様でした」 これだけの壮大な物語を十分なクオリティで完成させて世に送り出すこと、それを達成したすかぢ氏をはじめとする制作スタッフにはそう声をかけたい。 サクラノ詩はもともと「期待にそえる様な出来では無かった」ということで初期の構想から作り直され、さらに何年も延期を重ねてきた経歴を持つ。ユーザーの期待に応えられるクオリティのものができるまで世に出さないという方針それ自体は確かに素晴らしい。 だが、そもそも、メーカー側が自分達で定めた発売予定時期に作品を作り上げるのは当然のことだ。しかし、発売予定時期になってもユーザーの期待通りの作品が出来なかった時、どうするのか? 延期できるのならば、延期してクオリティをあげればいい。けれども、そのために会社の経営