タグ

ブックマーク / erlkonig.hatenablog.com (8)

  • 諫山創『進撃の巨人』がギャグ漫画すぎるのでマサルさんのフーミンに読ませたい(『進撃の巨人(1)-(11)』感想) - 魔王14歳の幸福な電波

    この漫画がレビュワー界隈(なにそれ)でいちばん流行ってたのって、2010年末とか2011年初頭でしたっけ? いちおうその頃に一巻だけ確保したんですが、「流行りものはブームが落ち着くまで寝かせた方が落ち着いて読めるしー」とか言い訳しつつ例によってすっかり放置してまして、さいきん周囲に薦められたのでようやく既刊10冊一気読みした次第。実際、ブームも沈静化してきた頃合い*1なので、のんびり楽しみながら読むにはちょうど良いタイミングだったのかなと思います。 というわけで過去の議論とかはほとんど参照せずにいきなりこの文章を書いているわけですが、そうは言いつつも作を読む上でかなり意識していた記事があります。昔の記事をほじくり返して恐縮ですが、FTTHさんのこれ。 諫山創「進撃の巨人」 を絶賛する「自称漫画好き」には右端脚を見舞うべき。 前提として、当時『進撃の巨人』が意識高い漫画レビュワーに絶賛され

    諫山創『進撃の巨人』がギャグ漫画すぎるのでマサルさんのフーミンに読ませたい(『進撃の巨人(1)-(11)』感想) - 魔王14歳の幸福な電波
  • ミステロイドの夢と未来 - 『インテリぶる推理少女とハメたいせんせい -In terrible silly show, Jawed at hermitlike SENSEI-』 - 魔王14歳の幸福な電波

    ええと、先に言い訳しておくと犬紳士さんのレビューはこの感想のこの箇所書いてる時点でまだ読んでません。犬紳士さんはつよいので感想書く前に読むと影響されそうで怖いというのと、もし内容が被っても「ちゃんと自分で考えた文章だからパクリじゃないもーん」とか言って誤魔化すためです。書き終わったら公開前に読みにいって、こりゃまずいと思ったら書き直す算段ですが(卑怯)。あと私が文中でミステリじゃなくミステリーって表記してるのはポリシーなので突っ込まないで……。 インテリぶる推理少女とハメたいせんせい In terrible silly show, Jawed at hermitlike SENSEI (HJ文庫) 作者: 米倉あきら,和遥キナ出版社/メーカー: ホビージャパン発売日: 2013/02/28メディア: 文庫購入: 48人 クリック: 2,929回この商品を含むブログ (32件) を見る さ

    ミステロイドの夢と未来 - 『インテリぶる推理少女とハメたいせんせい -In terrible silly show, Jawed at hermitlike SENSEI-』 - 魔王14歳の幸福な電波
  • あまりにも強力な物語の祝福 - 宮城谷昌光『太公望』 - 魔王14歳の幸福な電波

    初の宮城谷昌光さん。中国の仙道大戦的な伝説的小説『封神演義』の時代を、史実に軸足を据えて書いた作品です。『封神演義』はキャラクター含め大部分が後世の創作だったので、歴史ものとして書かれた商周革命はだいぶ印象が異なりますね。とはいえ、藤崎竜さんの漫画版『封神演義』の源流*1のひとつということで、いつか読んでみたかったごです。 やー、ここまで「物語」の強いお話はひさしぶりに読みました。まあ恣意的で強引な「物語」なんて探せばいくらでもあるんですが、作の場合、そんな強力な「物語」を歪みも嫌みもなくごく自然に書いているところが凄いのです。 作は、主人公である太公望をどこまでも中心に据えた物語です。商王に一族を滅ぼされた若き太公望が諸国を遍歴しながら成長し、大成して商を討つ、というストーリーラインを、最後まで一歩もはみ出しません。太公望は物語に選ばれた存在であり、逆境も幸運も、作中で紡がれる出来

    あまりにも強力な物語の祝福 - 宮城谷昌光『太公望』 - 魔王14歳の幸福な電波
  • 竜騎士07 - ゲームデザインが規定する物語 (『恋愛ゲームシナリオライタ論集 30人×30説+』掲載原稿) - 魔王14歳の幸福な電波

    2010年夏コミで頒布された『恋愛ゲームシナリオライタ論集 30人×30説+』が完売、再販予定なしということで、私の担当した原稿について主催のthen-dさんからweb公開依頼がありました。作品完結前に書いたものであり、今では私自身かなり考えの変わったところもあり、後々補足など必要になるかもしれませんが、ひとまず掲載の原稿をそのまま公開します。 他の方の原稿一覧はこちら http://d.hatena.ne.jp/then-d/20120618/1340112564 1.序 「正解率1%」という宣伝文句は、『ひぐらしのなく頃に』(以下『ひぐらし』)の印象を強く決定づけました。この「推理せよ」と煽るようなキーワードを見たプレイヤーは、当然作を「ロジカルな解明が可能な格推理ゲーム」と認識します。けれど結果として、作がその期待を裏切ったのは周知の通りです。『ひぐらし』の謎は論理的な一意解を

    竜騎士07 - ゲームデザインが規定する物語 (『恋愛ゲームシナリオライタ論集 30人×30説+』掲載原稿) - 魔王14歳の幸福な電波
  • 成長物語くそくらえ - 石川博品『耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳』 - 魔王14歳の幸福な電波

    読んでよかったー! 「ライトノベルって何ができるの? 既存のジャンルを縮小再生産して萌えを振りかけた寄せ集めじゃないの?」って聞かれたら、今度からこの小説を突き出してやります! ひと昔も前、他のジャンルも読めるのにあえてライトノベルを読んでいたような時、私はきっとこういう作品を求めていたんだろうなと思います、ほんと。 最近は年に数冊しかライトノベルを読まなくなったので、私が作に出逢えたのは幸運な巡り合わせだったと思います。購入のきっかけになった紹介を書いてくれた人にはお礼を言いたいくらいなのですが、肝心な記事の在処が忘却の彼方なのが残念です。あ、あと物忘れのひどい私が積読状態の作のことを思い出して実際読むまでこぎ着けたのは、だいたいid:srpgloveさんの不定期なネルリ推しのおかげでだと思うので、こちらもお礼を言っておきます。どうもありがとうございました。 内容あらすじ。ソヴィエト

    成長物語くそくらえ - 石川博品『耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳』 - 魔王14歳の幸福な電波
  • 感想:『コクリコ坂から』 - 魔王14歳の幸福な電波

    観てきました。映像作品についてはあまり語れる言葉を持たないのでさらっとした感想だけになりますが、やー、いいものでしたね。やはりというか、いかにもジブリジブリした"理想の昭和"の風景は、観ているだけで気持ちのよいものでした。いきなり冒頭から数分間にわたり、主人公の朝の生活風景が何の説明もなしに映し出されるのですが、こういうことやって退屈させないどころか鑑賞者をしっかり画面に引き込めるのがさすがジブリ。貫禄と、余裕を感じます。 あとなにより、秘密基地みたいな文化系部室舎カルチェラタンの描写がすごく楽しい!「学園闘争」と聞いてゲバ棒振り回しながら火炎瓶投げるようなのを想像してたのですが、実際は全然そんなことはなくて、どっちかというと「僕らの七日間戦争」みたいなノリだったのですね。男子ばっかりだった秘密基地に女子生徒が乗り込んできて雰囲気が一新される展開なんてベッタベタのお約束なのですが、まあ賑や

    感想:『コクリコ坂から』 - 魔王14歳の幸福な電波
  • 人を殺した少年達の凄まじき業 - 貫井徳郎『空白の叫び』 - 魔王14歳の幸福な電波

    凄まじい小説でした。反社会的な問題児、裕福で品行方正な天才、貧しい家庭で質素に暮らす普通の子、3人の「14歳」が全く別々の理由で人を殺すところでようやく上巻が終わり、その後の中巻、下巻では、彼らの「業」がえんえんと描かれていきます。 おそらくは綿密な取材や事実調査を土台とした上で「少年犯罪」に注目した作品なので、現実社会に対して問題を提起するような側面は、たしかにあるでしょう。ただし作の3人の主人公は、「少年犯罪者」というカテゴリで一括りにされるグループである前に、まず一人ずつの個人として存在します。若くして同じ罪を背負っている点で、彼らには絶対的な共通点がありますが、作中ではむしろ彼らの「差異」についてこそ多くの描写が割かれています。 彼ら一人一人の持つ「業」は、凄まじく恐ろしいものです。その「業」は、少年院を出た後の彼らにも執念深く着いてまわり、ただただ執拗に破滅をもたらそうとします

    人を殺した少年達の凄まじき業 - 貫井徳郎『空白の叫び』 - 魔王14歳の幸福な電波
  • 私の知らないはてな村はとても殺伐としているらしい - 魔王14歳の幸福な電波

    http://d.hatena.ne.jp/POGE/20090120/p14 なまえはぽやぽやしてて平和な感じなのに、星ひとつで戦争おきるってなんだよこれ。 外野からじゃわからんと思うが、使っている人間の実感からすると、まさしく毎日が精神戦争。 正直なところ、「殺伐としたはてな」というイメージにまったく実感が持てない……というのは、別にこのひとの感覚に異論があるわけではなく。つまりはてなという世界は思いのほか広くって、のどかなところはどこぞの大国のど田舎みたいにとことんのどかなんじゃないかな、という感覚を私が持っているからだと思います。 私はかれこれ4年以上も*1はてなで日記を書き続けています。さすがに4年も続ければそれなりに読まれるようになってくるので、めちゃくちゃ場末という感じでもなくなります*2。気がつけば知人もはてな関係の人ばっかりやたら増えてきて、多分自分ははてなダイアラーなん

    私の知らないはてな村はとても殺伐としているらしい - 魔王14歳の幸福な電波
    highcampus
    highcampus 2009/01/23
    こういうもんだね
  • 1