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ブックマーク / imaki.hatenadiary.jp (16)

  • [anime]『うた∽かた』#1~#6 加速してく世界よ、どうか優しいままで - 八月の残りの日

    年賀状が届きました。そうか葉書じゃなくてもよかったんだ、と当り前のことに気付いたり。明けましておめでとうございます。 年末というのはいわば句点のようなもので、きちんとマルを打たなきゃいけないんだよ、と早見裕司『世界線の上で一服』のエリスが言ってました。僕はそういうのさぼってばかりいるので、叱ってもらわなきゃなりません。もっとも、クリスマスだろうが年末年始だろうが何事もなかったようにアニメとゲームと声優とマンガとラノベの話しかしないスパルタンな日記にも憧れるんだけど。 おお、児童文学だ──というより児童書か。あるいはジュヴナイル。中学生の一夏ちゃんは、旧校舎の掃除中にヘンな鏡からでてきたヘンな格好した女の子と、ひと夏のあいだ同居することになる。が、そのことはどうも大人たちにはとうに了承済みらしかった。そして、超自然の存在との交感には、自分の預かり知らぬルールが介在しているらしい──。ひと昔ま

    [anime]『うた∽かた』#1~#6 加速してく世界よ、どうか優しいままで - 八月の残りの日
  • [novel]桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet』ハード・ラック・ガール - 八月の残りの日

    法月綸太郎『密閉教室』、の島田荘司による解説(調べてみたら解説じゃなくてノベルス版巻末の「薦」でした)、みたいな話。チャンドラー・マニアの主人公のセリフは日の高校という場所ではひたすら空回りするよりなく、とか、刃が立たぬ巨大な筋肉に切り込む脆弱なナイフ、とかいうあれ。で『砂糖菓子〜』だが、どうも意味付けが先行しがちで、海野藻屑に対して距離を取りすぎだろと思う。正確にはこれは山田兄妹の話にすぎなくて、海野藻屑はダシだか肥やしだかにされている。随分とキャラに失礼なことをするものだと思う。まあ、この言い方が的外れなら僕の方が作品に対して失礼なんだけど。 砂糖菓子の弾丸もそれを撃たざるを得ないのも、どうしようもなく間抜けで無惨なことなんだけど、作品の側があまり、その無惨さに付き合っていない。まあ俺はおとなしく『密閉教室』か佐藤友哉でも読んでろって話。 で『推定少女』が『ネガティブハッピー・チェー

    [novel]桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet』ハード・ラック・ガール - 八月の残りの日
    highcampus
    highcampus 2012/10/04
    "エピソードが「過去」ではなく「回想」になってしまう。冒頭はともかく、兄ちゃんと蜷山登ってるシーンが先にあると、出来事やアレゴリーが一義的に意味に結びつけられて(「片付いて」)しまう。"
  • 2007-09-18

    RPGなんて嫌いです」 嫌いなんですわ。つまんねえじゃん。勿論行き詰まってる逆恨みなんだけど、いや、つまりさ。行き詰まるってのは要するにイベントがクリアできないって事なんだけど、これは僕が何かを見落としてるからな訳でしょ。マップ上の何かとか、町の人から聞ける情報とか、何かを。だからそれに気付ければ次に進める訳だ。となるとこれはもうシナリオを作った人との知恵比べなんですよ。いや、知恵比べというのもおこがましい。例えば現国という教科は「課題文から筆者の主張を読み取る」教科ではなくて「出題者が課題文から読み取らせたい主張を読み取る」つまり「出題者の意図を汲んでそれに沿った答えを返してやる」教科なんだけど、それと同じなんだ。普通に小説を読んで楽しむのがノベルゲームだとしたら、RPGは現国の問題なのだ。実際出題者の意図に従ってゲームを進めさえすれば必ずクリアできる事が分かってるなんて、こんな下らな

    2007-09-18
  • ノベルゲームの「定義」 八月の残りの日 - 2007-09-17

    このへん。 http://d.hatena.ne.jp/NaokiTakahashi/20070915#p1 http://ruriko.denpa.org/200709b.html#1503 はじめに言っておくと、僕は「ギャルゲー」ないし「美少女ゲーム」*1派で、ノベルゲームという呼称にはわりと否定的。東浩紀に関連した話題でもなければ使ってないはず。なので以下はなんら生産的な話題を含まないと思うのだがそれはそれとして、 「ノベルゲーム」って、ADVのうちで、特に画面における文字の比率が多いものをさす言葉だよね? 初めて聞きました。なんかniftyあたりが発祥(たぶん)の定義だそうですが。 画面についてなら「ノベルゲーム」ではなく「ビジュアルノベル」という語が選ばれることが多いように思います。まあ、所謂AVG風の画面の作品でも、「ビジュアルノベル」と呼ばれることはあるっちゃああるけれど。

    ノベルゲームの「定義」 八月の残りの日 - 2007-09-17
  • [anime]Angel Beats! #12「Knockin' on heaven's door」「この世界はそれ自体が理解を絶している」 - 八月の残りの日

    「僕」は彼らの導きによって、現実とは違う世界に触れる。ところが現実の世界と幻想的世界がないまぜになって物語が佳境に入ると、ほとんどつねにこの「異界のひと」は謎めいたメッセージを残したままかき消えてしまう。 村上春樹のワンダーランドにおいて、この「異界のひと」たちが「何を意味するのか」、私には長いあいだ分からなかった。彼らは何かの隠喩なのだろうか。彼らの語る言葉は何か私たちの世界の成り立ちについての重要な情報を含んでいるのだろうか。 (略) 異界からの使いたちは「何かメッセージを伝えるために」主人公の「僕」の前に姿を表したに違いない、私はそう考えた。だから、私は彼らの「メッセージ」の「意味」を知ろうとしたのである。だが、異界から到来する人々はじつに難解なことを言う。 (略) 私は律儀な読者としてこれらの「異界からのメッセージ」が何を言おうとしているのかを考えた。考え続けた。そして、「わたしの

    [anime]Angel Beats! #12「Knockin' on heaven's door」「この世界はそれ自体が理解を絶している」 - 八月の残りの日
    highcampus
    highcampus 2012/08/16
    麻枝准/"鉄パイプを耳の穴に通すようなことはやめてくれ。そんなものは通らないのだ!”
  • 八月の残りの日 :: 智代アフター

    終わり。というかこの三日はおまけRPG三昧でしたが。シンプルな資源管理の楽しさと、とにかくアイテム名やらキャラの台詞やらが間断なく快楽を与えてきて病み付き。 それはさておき、篇について。ネタバレです。 「やっとみつけたよ」 「何を?」 「永遠を」 「それは太陽と溶け合う海だ」 というのは『気狂いピエロ』にも出て来るランボーの詩(だか書き付けだか)で、訳はとりあえずここから拾ってきた。 どこまでも続く海を見たことがある──で始まるのは『ONE』の永遠の世界であるが、やはり永遠と海は相性がいいらしい。 正直、見通しの良くなるよう整理されてしまった、理詰めの『ONE』という感がしなくもない。あと、現世的な設定の範囲でやっちゃったから、今までのが『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』だったとすれば今回のは『NHKにようこそ!』だなあというか。僕は前者の方が好みなのでなんとも困るところです。

    八月の残りの日 :: 智代アフター
  • 2009-11-17

    禁書19巻を読むにつけ、それは確かに法の書だけどラブレーにも言及しろよ、と思う今木ですこんばんわ。むしろいちいち法の書とか書くな。かまちーの付け焼刃感は異常。マスターテリオンとか言いつつクロウリーのクの字も出さないとか、そういうのがいいんじゃないか。エイワスとかいってんじゃねえ。てか俺の一通さんをよくも。 うむ、這いよりたまえ。存分に這いよるがよいぞ。と思ったが篇にクローリングする描写なんてあったっけ。ああ、アレか。夜這い。 ところでニャル様といえば「這い寄る混沌」であり間違っても「這いよる混沌」などとは表記されないのだが何故に「這いよれ」であって「這い寄れ」ではないのか、ということが気になって仕方がない。 あるいは、クローリングケイオスとはつまりろくに志向性なぞもたない「這い回る混沌」ないし「這う混沌」と訳す方が自然に思えるのだが、ハイヨルコントン、の語呂の良さは何者にも替え難い。 「

    2009-11-17
    highcampus
    highcampus 2012/04/11
    ”ためしに一度地球外知性体の身になって、地球人の男の子に一目惚れしてさてどうやってアプローチしたものかと悩むさまを想像してみるといい。萌えるから。”/ニャル子さん
  • [galge]竜†恋[Dra+KoI] - 2007-11-16 - 八月の残りの日

    私家版十大短篇エロゲ、というのを考えたのだが、これと『HUSHABY BABY』くらいしか思いつかなかったのでやめ。あと『美術教師・涼子』はやってない。 ともあれ『竜†恋[Dra+KoI]』が良かった。命短し恋せよ乙女。愛しのトカゲ子ちゃんの生き急いでる感がたまりません。死ぬよ? 以下、例によって私註。 ジークフリートとかベオウルフとか聖ジョージとかそのへんは省いた。なお、既にhttp://d.hatena.ne.jp/flyfree/20060104/p5で既出だったりこちらに抜けがあったりしますが、なんというかお察し下さい。 「……これで28回目かな?」 「ここ5、6年は約一年間隔ですな」 映画『ゴジラ』シリーズの製作回数および頻度に同じ。 50年ほど前の、たしか11月3日。 映画『ゴジラ』公開は1954年11月3日。 ――戦闘力たったの5か。ゴミめ。 鳥山明『ドラゴンボール』。 謎の

    [galge]竜†恋[Dra+KoI] - 2007-11-16 - 八月の残りの日
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    highcampus 2012/03/26
    「竜†恋」私註。元ネタがわかってすっきり/"愛しのトカゲ子ちゃんの生き急いでる感がたまりません。死ぬよ?"/
  • 2005-02-13

    http://d.hatena.ne.jp/tdaidouji/20050212#p1 私はそんな突拍子のないことは書けません。やまうちさんならともかく……と思ったけれど見つからない。 ついでに思いついたことを記しておくと、最近私は『あの夏、いちばん静かな海』と『菊次郎の夏』を観たのだけれど、キタノの背景への意識が実にエロゲ(というかノベルゲーム)と親和性が高い気がした。同じ背景を使いまわすし。ほとんど使いまわしじみてるし、でなくとも、ただキャラクター(登場人物)を撮る背景として、が第一義であるとか。部屋のどこかに埋もれているビートたけし『仁義なき映画論』の大林宣彦「ふたり」の章、のあたりにそういう話があったはずだ。現在ちょっと発掘できないが。 ゲーム版『AIR』ではほとんど画面に登場しない海は、きっとキタノの海に似ている気がする。間違っても汽笛鳴らしながら船が通り過ぎたりしない。そしてあ

    2005-02-13
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    highcampus 2012/03/07
    ”北野武の背景は、地域性を剥ぎ取られた、ほとんど抽象的なものだ。あえて言えば「貧しい」背景だ。そして、ギャルゲーの背景はもとよりそういうもので、『AIR』にしろ、[…]たとえば東北でも山陰でもいい”
  • 2005-02-04

    (2/11改訂。編集中に一度うっかり削除してしまったので、トラバとかコメントとかはアレなことになってます。id:jituzonさんに『こんにちは。私とは一冊しか被ってなかったのでちょっと寂しいであります。』とのコメントと、http://d.hatena.ne.jp/jituzon/20050210のトラバを戴いていたのですが。やれやれです。) 「長門有希の100冊」についていえば、散発的なコメントがあるばかりで、結局は長門さんにとってどういうたちなのか、もうひとつよくわからないあたりが好きです。 あと、わりと普通の女子高生というか文芸部の子が読みそうなラインナップが並んでいたのでおじさん安心しちゃったよ、という気がします。なんか聞いたことのあるばかりだし。そこで安心する所がたぶん何かが衰えてる。 ちなみに「長門有希に挑戦!」は20冊でした。 (『魍魎の匣』『誰彼』『夏と冬の奏鳴曲』『世

    2005-02-04
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    highcampus 2011/08/27
    「~の50冊」まとめ、平野今木の50冊
  • 八月の残りの日 - 早見裕司『メイド刑事(デカ)』

    ああ、馬鹿だ。 いい感じでB級というか時代劇。『スケバン刑事』へのオマージュ、と称されていますが、むしろ時代劇かいっそ『快傑ズバット』あたりのノリで。「メイドの一里塚」のムチャ具合とか特撮じゃないとありえねえし。あと「あまつさえ」って言います。早見裕司の特撮愛については『少女武侠伝 野良・オン・ザ・ラン』で明らかなので、あながち無理な連想とも思いませぬが。というか早見裕司の少女ヒーローものってまだ二つ目でしたっけ。 文章芸としてのラノベ、という点では、おそらくTVドラマかアニメのノベライズみたい、という程度の印象ですが、しかしこれは面白い。例えば、主人公が自分をあくまでメイドだと思っている点。要するに、「何の因果かマッポの手先」とか言わない。具体的にはこんな感じ。 「確かに私は、一介のメイド。出過ぎたまねをお許し下さい。ですが、汚れた家をお掃除するのは、メイドの仕事でございます。悪の汚れ

    八月の残りの日 - 早見裕司『メイド刑事(デカ)』
    highcampus
    highcampus 2011/06/12
    "結局のところこの主人公は主の命令なんて聞きやしません。自分ルールでしか動かない。そのルールには「主への忠誠」や「メイドとしての誇り」が含まれているだけです"
  • 八月の残りの日 :: ツンデレとは「他者の無理解」を前提とする

    http://neo.g.hatena.ne.jp/xx-internet/20060506/p1 ちょうど『BAMBOO BLADE』に手を出したところだったのでツボった。 参考 http://internet.kill.jp/d/200509.html#d18_t1 http://internet.kill.jp/d/200511.html#d20_t1 さて先月末ごろの話だが、crow_henmi氏による山月記のラノベ化、というネタを読んだとき何かが記憶に引っかかっていたのだがこのたび氷解した。 ちなみに、『とらドラ!』を読んでいたとき、虎、からの連想で『山月記』のことをしきりと思い出したりしていた。何、逢坂大河が虎であるとはどういうことか、ずっと考え続けていて、それで何かの足しにならないかと思ったまでだ。獰猛なる手乗りタイガーにい殺されるだの何だのと、竜児くんが随分と真に受けてい

    八月の残りの日 :: ツンデレとは「他者の無理解」を前提とする
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    highcampus 2011/06/12
    "私見では、ツンデレとは「他者の無理解」(周囲の否定的評価)を前提とする" "私がいなくなれば、彼女の真の魅力を知るものはいなくなるだろう。だから私は生きなければならない" とらドラ!
  • Kanonにおける奇跡の扱い - 八月の残りの日

    http://d.hatena.ne.jp/K_NATSUBA/20051117#1132243938 Kanonの奇跡の扱いについては、DALさんが実際の記述に即したまとめを書かれていたなあ、というわけでちょっと参照しておきたい。いや上のリンク先で参照されてる拙文(http://imaki.hp.infoseek.co.jp/200309.html#2)はあまりに読みにくいので、補足が必要かと思うし。 なお、下は恣意的なピックアップであるので、前後の発言含めた詳細を下の「続きを読む」で読めるようにしておく。ちなみに高橋直樹氏の現在の見解は当時と違うそうです。 引用元はいまはなき某掲示板より。もちろんhttp://imaki.hp.infoseek.co.jp/200309.html#2はこれを読んで書いた。 そして、僕の記憶する限り&今DC版の栞エンドその他を確認した限り(うわぁ粘着厨)

    Kanonにおける奇跡の扱い - 八月の残りの日
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    highcampus 2011/03/18
    "まさにあらゆる可能性(ヒロインの自己犠牲から、全ての人に救いの手が差し伸べられる、その間の全て)に想いをはせ、その上でいま目の前である出来事(ハッピーエンド)を心の底から受け入れる"
  • [galge]『Fate/stay night』 - 人間的、あまりに人間的な - 八月の残りの日

    今日はFate感想三連発。 昔mixiに書いた感想の焼き直し。ちなみにタイトルから内容に至るまでhttp://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/kaien/20080906/p2のパクリ。 夜叉姫伝をヌルくした感じ──というかナスキノを陰惨淫靡方面にシフトして人情バナ強化、なんてのは単なる菊地秀行ではないのか。おまけにクトゥルーネタまで。戦闘機のやられかたがまんま『妖神グルメ』だし。あとライダーってキャラ配置的にはカズィクル・ベイだよね。どうでもよい。 奈須きのこにとってリアルなのはあくまで彼岸とか超越(つまり「根源」とか「太元の一」とか『 』とか)の側であって、われわれの知る現実ではない。目に見える現実の背後に隠された神秘、こそが来的なのだ。しかし虚淵玄のそれはラグーン商会のリアルだ。これじゃヒラニプラとロアナプラほども違う。 なので、正しい魔術師

    [galge]『Fate/stay night』 - 人間的、あまりに人間的な - 八月の残りの日
  • 「Kanon的問題」リンク集 - 八月の残りの日

    たぶん9割方は『Kanon』とは関係ない。ゲーデルとゲーデル的問題くらい。 たまにリンク切れがありますが、ウェブアーカイブに突っ込めばなんとかなることもあります。ならないこともあるけれど。 ついき。 ちなみに、論争と呼べるほどの流れがあるのは(僕が追えたのは、或は捏造できたのは)2005年までです。以降は拡散と再演の観察。「Kanon問題」とは何か、と誰も決定的なことが言えないがゆえに誰にも使える便利なツールと化した、という所見を述べておくとします。 とりあえず、 http://d.hatena.ne.jp/imaki/20051119#p1 「みんな助かる」のはもちろんKanonとは別の物語ですが、「誰かが犠牲になる」のもまたKanonとは異なる別の物語です。 最初に読むならこのへんがおすすめ。 http://d.hatena.ne.jp/milkyhorse/20061024 それ以前

    「Kanon的問題」リンク集 - 八月の残りの日
    highcampus
    highcampus 2010/05/16
    Kanon問題/"たぶん9割方は『Kanon』とは関係ない" "「みんな助かる」のはもちろんKanonとは別の物語ですが、「誰かが犠牲になる」のもまたKanonとは異なる別の物語です"
  • 『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』 - 八月の残りの日

    唐突さが足りない。いいかえれば彼女たちの不器用さが。あるいは言葉の届かなさが。随分と器用に口が回るし、人の話を聞いている。いやこいつらもっと、わけのわかんないこと口走っちゃったり人の話聞かなかったりしただろ。それに、もっと余裕なくて、切羽詰まった感じでさ。なんでこんなに誰にでも意味が通るような言語化、ができてんの。 言葉は届かない。あるいは届いても通じない。話してもきっと意味がない。ただの甘ったれた子だ、なんて言われてるうちはきっと無理。話してみなければ、言葉にしなければわからないことがきっとある、けれど、自分の気持ちだってうまく言葉にできない。ただわけもわからず、相手のことが気になって仕方ない。それこそがTV版「1st」ではなかったのか。 彼女たちはもっとこう、言いたいことがあるんだけどうまく言葉にならない、あるいは心中語や独語にとどまり相手の耳には届かない、時にきちんと順序立てて話せる

    『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』 - 八月の残りの日
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    highcampus 2010/02/05
    『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』
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