三井不動産はなぜウソをついたのか──傾いたマンション問題の波紋 建築&住宅ジャーナリスト 細野透 2015年 10月26日 住民の心を傷つけた三井不動産の罪深い行為 マンションを傾斜させた旭化成建材の罪深い行為に続いて、今回は三井不動産レジデンシャルの罪深い行為についても指摘しなければなりません。建物の不具合が発覚した当初、住民は三井不レジを信頼して相談したのに、同社はどういうわけかウソをついて住民を突き放し、その心を傷つけてしまいました。ユーザーからクレームを受けたとき守らなければならない「4つの基本手順」に反して、なぜこのような罪深い行為を行ったのでしょうか。 初めにマンション大手7社、すなわち三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンス、野村不動産、住友不動産、東京建物、東急不動産、大京からなる「メジャーセブン」が、毎年行っている「新築分譲マンション購入に際しての意識調査」を紹介し