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日本の競争力の源泉(前編) / SAFETY JAPAN [大前 研一氏] / 日経BP社
完成品シェアは低いが素材・部材でシェアの高い日本 川上・川下という構造を「情報家電の分野におけるシ... 完成品シェアは低いが素材・部材でシェアの高い日本 川上・川下という構造を「情報家電の分野におけるシェア」という面から見てみよう。 川上である素材・部材で、日本は国際シェアの実に3分の2を占めている。ところが製造設備となると5割、部品となると3分の1と減り、最終製品では4分の1にまで減少している。これは、ある意味では「仕方のないこと」ではある。最終製品の心臓部分は日本に、組み立ては人件費の安い中国などで、というスタイルにしたほうが経済効率の上からも合理的だからだ。 これが顕著になるのが韓国や台湾だ。両国とも川上、すなわち上流工程をほぼ完全にスキップしているからだ。かの国では日本から素材、部材、あるいは機械などを輸入して組み立てて輸出するという“パススルー経済”がまかり通っている。そのため、韓国は日本に対して常に貿易赤字という構造を持っている。 さらに詳細に半導体・液晶材料を見ていこう。
2008/08/24 リンク