リビア出身で神戸大の男性留学生(31)=神戸市=が23日午後、武力弾圧に反対するデモをリビア大使館(東京都)前で実施する。日本国内のリビア人留学生らに呼びかけ、25人が参加予定。母国の家族や友人とは連絡がとれなくなっており、不安を募らせる男性は「これ以上、人を殺さないで。早く公平な国に」と訴える。 男性は騒乱が続く首都トリポリ出身で、医者を目指し2007年に来日。今回のデモは東京都にいる弟(23)と計画し、インターネットなどを通じて参加を呼びかけた。 リビアにいる父(57)とは21日を最後に電話がつながらなくなった。「銃声が聞こえ、危なくて外に出られない」と話していたという。反体制デモに参加している友人もいる。治安部隊がデモ隊や市民に無差別攻撃をし、犠牲者が出ている報道に接するたび、身が震える。 男性は「体制に反する発言をすると捕まったり、嫌がらせを受けたり、自由がなかった。石油産出国なの