子どもたちにライチゼリーが配られた。 多くの子どもたちが「いらない。食べない」と言って返却にきた。 私は、いったん笑顔で受け取った。 約3分の1の子どもがライチゼリーを返却した。 返却の流れが落ち着いた。 私は、ライチゼリーを再び子どもに配りなおした。 そして、全員に向かって、こう話した。 「ぜんぜん怒っていないから、話を聞いてね」 「ライチゼリーを食べないって子がたくさんいるみたいだけど、ライチはおいしいよ! 私のお母さんの大好物。さっぱりしていて、おいしいんだよね」 「食べないんじゃなくて、1口食べてみてから、食べるか食べないか決めてね」 そう笑顔で話した。 しばらくして、食事が終わった。 最初にライチゼリーを「いらない。食べない」と言った子のうち、3分の2はライチゼリーを全部食べた。 1口、2口食べて残した子は、「3分の1の3分の1」に減った。 そして、私は全員に向かって再び話した。