恥ずかしながら、ネカマだった。 俺はこれまでの人生で、半年だけ無職だった時期がある。ネカマをやっていたのはその頃のことだ。26才だった。 小人閑居して不善をなす。まったくその通りだと思う。つまらない人間に暇を与えると、ろくなことをしない。 きっかけは、2ちゃんだった。当時、俺は2ちゃんに入り浸っていた。 ある日、表現規制について議論になった。その時に誰かが俺に言った。 「だから女はダメなんだ」 面食らった。俺を女だと決めつける奴が現れたのだ。その時はネカマだったわけではない。フラットに書き込んでいた。向こうが勝手に勘違いしたのだ。 俺はなんとなく楽しくなり、そのまま女として振る舞った。すると誰もがそういう前提で話しかけてきた。議論そのものより、そっちが楽しくなった。 それから俺はネカマに目覚めた。しばらくは2ちゃんが主戦場だったが、やがて色々な場所に書き込むようになった。ツイッター、チャッ