ここはロシアの最も北側の沿岸部。北極圏です。東西を行き来するための重要な航路ですが、昔はGPSも携帯電話もありませんでした。それで当時のソビエトの人たちが建てたのが、この原子力灯台です。 この辺は交通も不便だったので、彼らはこの灯台を自動運転できるように設計しました。そのために軽量の原子炉を設置したのです。 いまではすっかり運転も止まり、廃墟となっています。写真で見ると風情があるようにも見えますが、放射能汚染対策などまったくとられていないようなのが静かに恐ろしいです。 [English Russia] Jesus Diaz(MAKI) 【関連記事】 ・発電所の建物を使ったベルリンのギャラリー ・ドバイの華麗な建築物の裏側に潜む暗い影 ・SF超大作映画のセットのような「現代版ノアの箱舟」 ・自然岩っぽいけど超モダンな建物 in コロンビア ・酸素を生むタワー「Air Tree」(マドリッド)