「デジタル社会の環境変化に対応するには、自ら“変異”を起こさねばならない。それを担うのがアプリケーションだ」――。NTTデータ 代表取締役副社長執行役員 栗島聡氏が「ITpro EXPO 2015」の特別講演で語ったのは、ビジネスを進化させるためのアプリケーション戦略(写真1)。「アプリケーション中心指向」「共創型イノベーション」など、今後のアプリケーション開発に求められる考え方を説明した。 栗島氏が引き合いに出したのは、「進化論」で知られるチャールズ・ダーウィン。「生物進化では、変異と遺伝が重要なポイント。変異した性質が子孫に遺伝し、その後の生存競争の過程で変異の性質が環境に合っているものだけが生き残る。これが進化だ」(栗島氏)。企業もビジネスを進化させるには、環境に適した“変異”を起こさなければならない。 現在のビジネス環境を見ると、一人ひとりのユーザーが自分に合ったサービスを選び、気