金融と最新のIT技術を融合した「フィンテック」と呼ばれる新しい金融サービスが世界的に広がりをみせるなか、金融庁は、日本の銀行がフィンテックを手がけるIT企業などを買収できるよう規制を緩和することになりました。 しかし、日本では銀行が金融業に関係ない企業を買収することが規制されているため、銀行業界から規制緩和を求める声が高まっていました。これを受けて、金融庁は銀行のサービス向上につながる可能性があることを前提に、フィンテックを手がける、IT企業やネット通販の市場を運営する企業を買収できるよう規制を緩和することになりました。 金融庁は今月中にも審議会で詰めの議論を行ったうえで、銀行法など関連する法律の改正案を取りまとめ、来年の通常国会に提出する方針です。この規制緩和をにらんで日本の大手金融グループはフィンテック関連の企業との提携を模索しており、規制緩和をきっかけに巻き返しを図ることができるか注