【2006年8月19日 アストロアーツ】 今回提案された「惑星の定義」の1つは、「自分の重力で丸くなるほど大きな天体」というものでした。この定義によって、惑星に含まれる天体の数は急激に増えると予想されます。すでに発表された12個の「惑星」に加えて、12個の天体が「惑星候補」として挙げられているのです。 候補乱立 12個の惑星候補。地球を含めた縮尺は正しいが、模様はイメージである。クリックで拡大(提供:The International Astronomical Union/Martin Kornmesser) 国際天文学連合(IAU)が示した原案がそのまま採決されて、「惑星の定義」が正式に決まったとしましょう。天文学者たちが繰り返してきた「惑星か、惑星でないか」という議論は、ついに収まるのでしょうか。 いいえ、彼らが本当に忙しくなるのは、これからです。 図は、原案の中で「惑星だ」とされた1