4.宿便は万病のもと 断食中に、宿便が排泄され、腸管内がきれいになります。 宿便は、「腸管内壁にこびりついた古い便」というように考えるのは、間違いだと思います。 実際、人間で、大腸の内視鏡検査を行っても、そんなこびりついたような便は、見当たりません。 食べた食餌は、腸管内をトコロテン式に食べた順番で押し出されて、大便になるのではありません。 腸管内では、前に食べた食餌が、古い食物残渣として停滞したり逆流しているところに、後に食べた食餌が合流します。 そうすると、特に、拡張した腸管内に、前に食べた食餌がある程度の量、古い食物残渣として残ります。 これが、宿便の正体だと、思われます。 特に、上行結腸では、逆蠕動が起きるので、古い食物残渣(柔らかい)が、宿便として溜まり易いと考えられます。上行結腸(右側の大腸)では、逆蠕動により、肛門側と反対の盲腸側に向かって蠕動が起こり、大腸内の食物残渣が攪拌