今や私たちの生活やビジネスは、ITなしには成り立たなくなっている。そのインフラを支えているのが、IT職場で働く運用や保守の担当者たちである(以下、「運用」で総称する)。 運用で問題が起きると、利用者にダイレクトな影響を及ぼす。空港でチケット発券システムが止まれば、飛行機が欠航になるのは象徴的な例だ。公共や金融のシステムも同じである。 小さなシステムでも動かなくなると、生活や仕事に支障を来す。会社のメールサーバーが止まれば、社員は途端に「仕事にならないよ」「早く復旧させろ」と不満を言い出す。 裏を返せば、運用の担当者はそれほどの重責を担っているのである。しかも止められないシステムは24時間365日、誰かがケアし続けなければならない。本当に大変な仕事だ。 にもかかわらず、悲しいかな、運用の仕事や担当者には光がほとんど当たらない。システムは使えて当たり前。止まらなくて当たり前。当たり前のこと(そ
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