兵庫県芦屋市付近の六甲山系の登山コースで、道しるべに従っているはずなのに、いつの間にか山中に迷い込むハイカーが増えている。ごく一部の登山者が勝手に山道わきの岩や石に、矢印などの目印をつけているためだ。赤や緑の塗料が100カ所近くに吹き付けられており、地元の登山会のメンバーらはカンカンに怒っている。 スプレーの目印があるのは、芦屋市の高座の滝や荒地(あれち)山(549メートル)、同市と神戸市とにまたがる岩場「ロックガーデン」の周辺。都会の近くでありながら本格的な山の雰囲気が味わえることから、山歩きコースとして人気が高い場所だ。瀬戸内海国立公園の一部でもある。 4月下旬、この周辺の樹木や岩などに赤や緑、黒の油性塗料で文字や矢印などが書かれているのがみつかった。同じころ、芦屋市内の登山家が山に入った時、ちょうどスプレーを吹き付けていた人を発見した。神戸市内の男性(77)で、「迷いやすいので自