印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます 「ERPの定義」を専門家に聞いてみたところ、即座に「ただのパッケージだよ」という答えが返ってきた。そう答えたのは、ITR(アイ・ティ・アール)のプリンシパル・アナリストである浅利浩一氏だ。浅利氏は、日本たばこ産業株式会社においてERPをビッグバン導入するなど、ERPを知り尽くしたITコンサルタントであり、大学の経営学部でERPについて教える先生でもある。 歴史的には突如として登場したERP 「かつて博士課程で調べたことがあるが、“ERP”という学問はない。ERPの定義として、“経営手法の1つ”であると記述している論文は存在する。だが、経営手法としてERPを扱った論文は皆無だ」と浅利氏は言う。つまり、ERP自体に経営学的な背景はなく、突如
日本オラクル セールスコンサルティング統括本部 インダストリーソリューションアーキテクト本部 プリンシパルセールスコンサルタント 高畑充弘氏 横浜銀行は来年をめどに会計システムを刷新する。今年10月までに日本オラクルのERPパッケージ「Oracle E-Business Suite(Oracle EBS)」を採用を決定。日立システムアンドサービスを導入パートナーとして、今後、Oracle EBSの各モジュールを導入し、それぞれを連携させながら、統合的な経営管理システムとして利用していく方針。 10月8日に行われた日本オラクルのセミナーで、日本オラクルのセールスコンサルティング統括本部 インダストリーソリューションアーキテクト本部でプリンシパルセールスコンサルタントを務める高畑充弘氏が明かしたもの。 横浜銀行が採用を決めたモジュールは、財務会計(伝票入力、定型仕訳、振替入力、部門予算管理)、
パッケージアプリケーション全体に大きな影響を与えるトピックの中で特にこの2008年後半に大きな動きがあると予測されるのは「SaaS」だ。SaaSには限界もあるため、それをカバーするクラウドコンピューティングやPaaSにも注目が集まる。 最終回となる今回はERPの将来像についてベンダー側の動きも絡めながら考えていくことにする。ERPに限らず、今後パッケージアプリケーション全体に大きな影響を与えるトピックは幾つかある。その中でも特にこの2008年後半に大きな動きがあると予測されるのは、やはり「SaaS(サービスとしてのソフトウェア)」であろう。ただし、SaaSには限界もある。それをカバーするのがクラウドコンピューティングであり、PaaS(サービスとしてのプラットフォーム)である。 SAPやOracleといった大手ERPベンダーに加え、米国ではWorkDayといった新興ベンダーも活躍している。ち
セキュリティ企業のSentrigoは、2007年に開かれたOracleユーザーグループ会議でデータを収集し、データベース管理者、コンサルタント、開発者305人を対象に調査を実施した。その結果、Oracleのクリティカルパッチアップデート(CPU)をインストールしたことがないという回答者が3分の2に上った。OracleはCPUについて、「有効なサポート契約を結んだ顧客にOracle製品のセキュリティフィックスを届ける第一義的手段」と説明し、四半期に一度アップデートをリリースしている。 回答者からはOracleパッチの重要性に疑問を投げ掛ける声も出た。例えばSearchOracle.comブログではある読者が、Oracleデータベース管理者はパッチ適用で時間を浪費すべきではないとして、その理由をつづっている。以下に一部を引用する。 「われわれのOracle技術はすべて、外の世界からアクセスする
SaaSよりPaaSの方がシステム・インテグレータ(SIer)に大打撃を与えるなあ・・・セールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフ会長兼CEOの話を聞きながら、そんなことを考えていた。クラウド・コンピューティングの最終的な勝者がどこになるかは別にして、このパラダイムシフトはSIerのビジネスモデルにトドメを刺す、そのことが妙にリアリティを持ち始めてきた。 PaaSはプラットフォーム・アズ・ア・サービス、つまりサービスとしてのアプリケーション開発・実行基盤のこと。SaaSのようにアプリケーションまで作り込んだサービスではなく、アプリケーションを作って動かす環境をサービスしましょうって話だ。セールスフォース・ドットコムは「Force.com」とか言っているが、PaaSは何もこの会社の専売特許ではない。日本のITベンダーもおっかなびっくりだが似たようなサービスに乗り出そうとしている。 情報シ
システム導入を専門企業に任せきりにする、いわゆる「丸投げ」は通常は推奨されない。だがユーザーの声を拾ってみると、実はそうでもなさそうだ。 会計処理ソフトや販売管理ソフトなど、なんらかの業務アプリケーションを導入していない企業は今やあまりない。ところが統合的なERPパッケージとなると、まだまだハードルが高いと感じている企業も多いようだ。特に中小規模の企業では、情報システム部門の人員も少なく、大規模なERPにどんなスキルを持った人間がどのように取り組めばいいのか分からない企業も多いかもしれない。 とはいえ、昨今は中小規模の企業でも、大手企業と取引する上では厳しい内部統制の水準を確保しておく必要がある。解決策の1つがERPの導入だと考えている中小企業もあるかもしれない。そんな背景もあってか、かつては大手企業向けで高コストというイメージの強かったSAPやOracleなどの大規模統合ERPを中小企業
中堅中小企業を支えるソフトウェアとしてERPの導入が進んでいるが、ERPとはもともとどんなものなのか。血液のように企業の各部門にデータをスムーズに流す仕組みを改めて考えてみる。 前回はユーザーがERP導入を行うきっかけについて、歴史的ないきさつも踏まえて概観してみた。だが、前回記事を読んで「ERPってもともとなに?」と思った方もいたのではないか。 いまさらながらERPは「Enterprise Resource Planning」の略であり、企業における経営資源(ヒト・モノ・カネ)の最適化を目指す活動のことを指す。そこから転じて、企業の統合基幹業務パッケージをERPと呼ぶようになった。しかし、この説明だけでは具体的なイメージはあまりわかないだろう。ERPはデータを共有した幾つかのモジュールが組み合わさった形態を取ることが多く、ベンダーによって備えるモジュールは千差万別である。 この点もERP
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