哀しい映画が嫌いだ。哀しくなるからである。 March of the Penguinsは、映画公開された去年の夏から、DVD化を楽しみに待っていたドキュメンタリー映画。南極観測基地に1年間泊り込んで、皇帝ペンギンの生態を追ったもの。 「厳しい自然の中で力強く生きる皇帝ペンギンを見て心温まる」 という著しい期待の元、DVDを入手して見た。 しかし、その実態は・・・皇帝ペンギンのあまりに過酷でつらく悲しい生き様を見せ付けられて呆然。よたよたペンギン歩きで行進する姿すら、全くかわいいと思えないくらい悲惨。 ドキュメンタリーの流れはこんな感じ: 「皇帝ペンギンたちは、夏場3ヶ月ほど海に潜ってたらふくエサを食べるが、その後は海から遠く離れた繁殖地まで歩いて行進する。そこで2週間ほどかけてじっくりパートナーを選ぶと、タマゴを生み、オスとメスが交替でタマゴ・ヒナの面倒を見る。春が終わる頃には、ヒナは1人
『変身』1点(100点満点中) 全部作り直す以外に道はない 以前、あまりミステリを読んだことのない女友達(30代 美人)に、「何かいい本はない?」と聞かれたとき、私は一冊のミステリ小説を彼女に紹介した。 その本は、最初の1ページから抜群に面白い、いわゆる「猛烈な面白さの引力に引き込まれる」タイプの小説で、その作家の代表作のひとつとされる、紛れもない傑作だった。そして、その作品最大の特長は、冗談抜きで「最後の1行で涙があふれる」感動の恋愛物語であるという事だった。 それはもう、世界の中心で何かを叫んで喜んでいるような人が読んだら、あまりのレベルの違いに腰が抜けるであろうと思われる大傑作だ。その彼女もいたく感激したようで、おかげでそのお礼に、私にすばらしい一夜をプレゼントしてくれた。 ……わけはなく、「次はもっと面白いのを買って」などという、困難極まりない課題を私に課したのである。美人とは、同
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