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  • 重症のCOPDで急性増悪を繰り返す場合はロフルミラストを考慮 (国内未承認です)

    Roflumilast: Phosphodiesterase-4阻害薬 ・PDE4阻害薬は気道内皮細胞内のcAMPを増加させ, 気道炎症を抑制する作用が期待できる. ・COPD group Dで使用が推奨されている. ・Roflumilastが米国では使用可能であるが, 日国内では未承認 M2-124, 125 trials: Roflumilastの効果を評価した2つのRCTs (Lancet 2009; 374: 685–94) ・40歳以上, 20 pack-yの喫煙歴, COPDの診断がされている患者で, FEV1≤50%, 過去1年間でステロイド投与もしくは入院加療が必要な急性増悪を1回以上経験している患者を対象. ・COPD治療に加えて, Rofluminalst 500µg/d vs Placebo群に割り付け, 52週間継続. 母集団

    重症のCOPDで急性増悪を繰り返す場合はロフルミラストを考慮 (国内未承認です)
    hiromasai
    hiromasai 2016/09/10
    Roflumilast: Phosphodiesterase-4阻害薬・PDE4阻害薬は気道内皮細胞内のcAMPを増加させ, 気道炎症を抑制する作用が期待できる.・COPD group Dで使用が推奨されている.・Roflumilastが米国では使用可能であるが, 日本国内では未承認M2-124, 125
  • 血液培養の陽性化までの時間とコンタミ

    血液培養提出〜培養陽性化までの時間が短いほど真の菌血症の可能性は高い. ただし, どの程度ならばコンタミの可能性が上がり, またどのくらい早ければ菌血症なのか、その辺はよく分からない. (Clinical Infectious Diseases 2004;38:1724–30)より, 培養陽性までの時間の分布を見ると, 以下のようになる.

    血液培養の陽性化までの時間とコンタミ
    hiromasai
    hiromasai 2016/09/06
    血液培養提出〜培養陽性化までの時間が短いほど真の菌血症の可能性は高い. ただし, どの程度ならばコンタミの可能性が上がり, またどのくらい早ければ菌血症なのか、その辺はよく分からない. (Clinical Infectious Diseases 2004;38
  • 紅皮症 Erythroderma

    紅皮症は全身性の皮膚の紅潮と落屑が認められる病態. 別名剥奪性皮膚炎と呼ばれる. ・様々な全身疾患に合併する可能性がある皮疹. 紅皮症103例の解析 (J Dermatol Case Rep. 2016; 10(1): 1-9) ・発症年齢は54.4歳(17-89歳) 紅皮症の原因は, ・乾癬が44.7%, 薬剤性が18.4%, 湿疹が16.5%, 悪性腫瘍が12.6%, 特発性が3.9%, その他(皮膚ループス, 後天性魚鱗癬, 落葉状類天疱瘡, 疥癬)

    紅皮症 Erythroderma
    hiromasai
    hiromasai 2016/09/03
    紅皮症は全身性の皮膚の紅潮と落屑が認められる病態.別名剥奪性皮膚炎と呼ばれる.・様々な全身疾患に合併する可能性がある皮疹.紅皮症103例の解析 (J Dermatol Case Rep. 2016; 10(1): 1-9)・発症年齢は54.4歳(17-89歳) 紅皮症の原因は,
  • 貧血がある場合は術後に鉄剤投与を考慮.

    特に専門は絞っていない内科医のブログ *医学情報のブログです. 個別の相談には応じられません. 現在コメントの返事がうまくかけませんのでコメントを閉じています. コメントがあればFBページでお願いします タスマニア, オーストラリアにおけるopen-label RCT. 18歳以上の待機的手術を予定している患者で, 術前のHb 7-12g/dL 且つ フェリチン ≤100ng/mLもしくは鉄飽和度 ≤20%を満たす201例を対象. (Lancet Haematol 2016; 3: e415–25) ・上記患者群を通常の管理群 vs Ferric Carboxymaltose投与群に割り付け, 術後のHbの経過をフォロー. ・Ferric Carboxymaltoseは15mg/kg, Max 1000mgを15分以上かけて, 添付文章に準じて術後に投与する. 参考: 国内で使用可能な鉄静

    貧血がある場合は術後に鉄剤投与を考慮.
    hiromasai
    hiromasai 2016/09/02
    タスマニア, オーストラリアにおけるopen-label RCT.18歳以上の待機的手術を予定している患者で, 術前のHb 7-12g/dL 且つ フェリチン ≤100ng/mLもしくは鉄飽和度 ≤20%を満たす201例を対象.(Lancet Haematol 2016; 3: e415–25)・上記患者群を
  • Epidemic myalgiaによる肋間筋のスパスム

    特に専門は絞っていない内科医のブログ *医学情報のブログです. 個別の相談には応じられません. 現在コメントの返事がうまくかけませんのでコメントを閉じています. コメントがあればFBページでお願いします 症例: 30歳代男性, 特に既往はなし. 1週間ほど前に鼻汁, 咽頭痛を自覚. その後数日で自然に改善したが, 日から1時間に1回程度, 5分以上持続する前胸部の絞扼感を自覚され来院. 胸痛は数分の経過で前胸部の締め付けられるような痛みで, その間は動けなくなる. 冷汗を伴うこともあり, 死ぬのではないかと思うほど. 心筋梗塞が心配. ACSのリスク因子はなく, またECG, エコーでも問題は認めない. 今年の夏はこのような患者さんが数人外来でおりました. 複数の医療機関で診断がつかず、紹介された例もありました. さて, この原因は? ・このような胸痛はPrecordial catch

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    hiromasai 2016/08/29
    症例: 30歳代男性,  特に既往はなし. 1週間ほど前に鼻汁, 咽頭痛を自覚. その後数日で自然に改善したが, 本日から1時間に1回程度, 5分以上持続する前胸部の絞扼感を自覚され来院. 胸痛は数分の経過で前胸部の締め付けられ
  • 不明熱における骨髄生検

    不明熱の原因精査において, 骨髄穿刺を行うことがある これは血液悪性腫瘍の評価や血液疾患の評価, 感染症の評価として行われる. 免疫正常のFUO 280名中, 130名に骨髄生検を施行 (Arch Intern Med 2009;169:2018-23) ・130名中, 31名(23.7%)が骨髄生検により診断がついた. その内25名が悪性疾患.

    不明熱における骨髄生検
    hiromasai
    hiromasai 2016/08/26
    不明熱の原因精査において, 骨髄穿刺を行うことがある これは血液悪性腫瘍の評価や血液疾患の評価, 感染症の評価として行われる.免疫正常のFUO 280名中, 130名に骨髄生検を施行(Arch Intern Med 2009;169:2018-23)・130名中, 31名(23.7%)が
  • 原発性アルドステロン症における, 副腎CTと副腎静脈採血(AVS)

    特に専門は絞っていない内科医のブログ *医学情報のブログです. 個別の相談には応じられません. 現在コメントの返事がうまくかけませんのでコメントを閉じています. コメントがあればFBページでお願いします 原発性アルドステロン症では, 片側性の副腎腺腫か、両側性の過形成かを判別することは 治療方針の決定に重要である. 片側性の副腎腺腫ならば手術切除を推奨するし, 両側性の過形成ならば投薬治療が基となる. この判断にはまず副腎CTが推奨されている. 腫瘍を認める場合や, 外科切除を希望している場合はAVSを行い, 局在を確定し切除する (J Clin Endocrinol Metab 101: 1889 –1916, 2016) AVSを行ってから手術を勧める理由としては以下のMetaが挙げられる. 副腎CT, MRI, AVSにて部位精査を行った38 Study(n=950)のMeta (

    原発性アルドステロン症における, 副腎CTと副腎静脈採血(AVS)
    hiromasai
    hiromasai 2016/08/19
    原発性アルドステロン症では, 片側性の副腎腺腫か、両側性の過形成かを判別することは 治療方針の決定に重要である. 片側性の副腎腺腫ならば手術切除を推奨するし, 両側性の過形成ならば投薬治療が基本となる. この判断
  • シェーグレン症候群に伴う神経障害

    特に専門は絞っていない内科医のブログ *医学情報のブログです. 個別の相談には応じられません. 現在コメントの返事がうまくかけませんのでコメントを閉じています. コメントがあればFBページでお願いします (ACTA REUMATOL PORT. 2013;38:29-36) pSSにおける神経障害の合併頻度は10-60%と様々 ・評価する母集団や評価方法により異なる. ・末梢神経障害のパターンは, 感覚神経障害が最も多く, 50-60%をしめる 特に有痛性のSmall fiber and sensory ataxic neuropathyとなる. ・他は多発単神経症, Polyradiculopathy, 運動感覚障害, 脳神経障害, 自律神経障害を生じる. ・上記の障害を複数合併することも多い ・神経障害は亜急性〜慢性経過となり, pSSの診断に先行して出現する例が8-9割近くある 乾燥

    シェーグレン症候群に伴う神経障害
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    hiromasai 2016/08/19
    シェーグレン症候群(pSS)では中枢神経障害, 末梢神経障害を合併することがある (ACTA REUMATOL PORT. 2013;38:29-36)pSSにおける神経障害の合併頻度は10-60%と様々・評価する母集団や評価方法により異なる.・末梢神経障害のパターンは,
  • 膠原病に伴う肺高血圧症(CTD-PAH)に対する免疫抑制療法

    特に専門は絞っていない内科医のブログ *医学情報のブログです. 個別の相談には応じられません. 現在コメントの返事がうまくかけませんのでコメントを閉じています. コメントがあればFBページでお願いします 肺高血圧症は, Pulmonary Arterial Hypertension(PAH), 心疾患に由来するPH [Pulmonary Venous Hypertension(PVH)] 呼吸器疾患に由来するPH 慢性血栓症に由来するPH その他: サルコイドーシスやヒストサイトーシスなど に分類される. PAHの原因としては, 特発性, 家族性, 膠原病, HIV, 薬剤, 毒素などが挙げられ, 膠原病では強皮症やSLE, MCTDが有名. 他にはシェーグレン症候群や関節リウマチなども原因となる. ・特に強皮症での合併が多く, 強皮症の7-12%でPAHを認める. ・他にはSLEやMCT

    膠原病に伴う肺高血圧症(CTD-PAH)に対する免疫抑制療法
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    hiromasai 2016/08/17
    肺高血圧症は,  Pulmonary Arterial Hypertension(PAH),  心疾患に由来するPH [Pulmonary Venous Hypertension(PVH)]  呼吸器疾患に由来するPH  慢性血栓症に由来するPH  その他: サルコイドーシスやヒストサイトーシスなど に分類される. PAHの原
  • 炎症性筋疾患のMRI所見

    特に専門は絞っていない内科医のブログ *医学情報のブログです. 個別の相談には応じられません. 現在コメントの返事がうまくかけませんのでコメントを閉じています. コメントがあればFBページでお願いします 炎症性筋疾患 (Inflammatory myopahies)は急性, 亜急性, 慢性経過の筋炎, 筋力低下を呈する疾患群であり, 主に多発筋炎(Polymyositis: PM), 皮膚筋炎(Dermatomyositis: DM), 封入体筋炎(Inclusion-body myositis: IBM)が含まれる. ・DMは補体関連性の微小血管炎に伴う筋炎, 皮膚症状, PM, IBMはT cell関連の筋壊死で, CD8+ T cellが関連している. ・IBMではアミロイド沈着と空胞性病変を認めることが多く, T cell由来の細胞障害 + 変性疾患の2面をもつとされる. (Aut

    炎症性筋疾患のMRI所見
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    hiromasai 2016/08/02
    炎症性筋疾患 (Inflammatory myopahies)は急性, 亜急性, 慢性経過の筋炎, 筋力低下を呈する疾患群であり, 主に多発筋炎(Polymyositis: PM), 皮膚筋炎(Dermatomyositis: DM), 封入体筋炎(Inclusion-body myositis: IBM)が含まれる.・DMは補体関連性の微小
  • イナビル1回投与によるインフルエンザ発症予防

    特に専門は絞っていない内科医のブログ *医学情報のブログです. 個別の相談には応じられません. 現在コメントの返事がうまくかけませんのでコメントを閉じています. コメントがあればFBページでお願いします

    イナビル1回投与によるインフルエンザ発症予防
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    hiromasai 2016/07/28
    インフルエンザ患者暴露後に内服することで, 発症率を有意に減少させることが可能. ・ただし, ルーチンの使用はオススメしない.  医療関係者や発症すると重症する可能性がある患者(慢性呼吸器疾患や心疾患, 代謝疾患,
  • 海外渡航前のチェックポイント, 指導ポイント

    特に専門は絞っていない内科医のブログ *医学情報のブログです. 個別の相談には応じられません. 現在コメントの返事がうまくかけませんのでコメントを閉じています. コメントがあればFBページでお願いします 旅行医学は重要な領域と思います. NEJMより非常に良いReviewがでました. 個人的にとても勉強になりましたので, 簡単にまとめました. 一部端折っています. (N Engl J Med 2016;375:247-60.)より 海外旅行を計画している人から相談されたら ・旅行先にもよるが, 旅行者の22-64%が何らかの疾患に罹患する その大半が下痢や上気道炎, 皮膚疾患などの軽症例やSelf-limitedな病態であるが, 中には致命的な疾患も含まれる. ・近年旅行前にかかりつけ医に対して, 旅行先の医療情報や, ワクチン接種など, 対応を求めてくる事もあり, 非専門医でもその対応を

    海外渡航前のチェックポイント, 指導ポイント
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    hiromasai 2016/07/25
    旅行医学は重要な領域と思います. NEJMより非常に良いReviewがでました. 個人的にとても勉強になりましたので, 簡単にまとめました. 一部端折っています. (N Engl J Med 2016;375:247-60.)より海外旅行を計画している人から相談された
  • ベッドサイド飲水試験による誤嚥リスクの評価

    特に専門は絞っていない内科医のブログ *医学情報のブログです. 個別の相談には応じられません. 現在コメントの返事がうまくかけませんのでコメントを閉じています. コメントがあればFBページでお願いします 嚥下機能の評価として, 飲水試験がある. ・ベッドサイドにて, 少量の水分を摂取してもらい, むせ込み, 咳嗽, 声の変化などを評価する. 成人患者における飲水試験の感度, 特異度を評価したMeta. (CHEST 2016; 150(1):148-163) ・RSはNasoendoscopy, Videofluoroscopyによる評価とし, 前向きに評価した22 trialsでMeta-analysisを施行. ・22 trials, N= 4617であるが, 単一のStudyでN=3000のものがあり. ・母集団の基礎疾患は神経疾患(51%), CVA(34%), 認知症, 変性疾患

    ベッドサイド飲水試験による誤嚥リスクの評価
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    hiromasai 2016/07/22
    嚥下機能の評価として, 飲水試験がある.・ベッドサイドにて, 少量の水分を摂取してもらい, むせ込み, 咳嗽, 声の変化などを評価する.成人患者における飲水試験の感度, 特異度を評価したMeta.(CHEST 2016; 150(1):148-163)・RSはNasoend
  • 間質性肺炎ではNail-fold capillaryの異常をチェックする習慣を

    特に専門は絞っていない内科医のブログ *医学情報のブログです. 個別の相談には応じられません. 現在コメントの返事がうまくかけませんのでコメントを閉じています. コメントがあればFBページでお願いします 以前 Nail-fold capillaryの評価は強皮症診断や皮膚筋炎診断において重要, さらに強皮症におけるNail-fold capillaryの異常は肺高血圧や間質性肺炎との関連性が高いということを記載した. 詳しくはこちら 個人的には, 強皮症疑いの患者以外に, 間質性肺炎所見がある患者でも必ずNail-fold capillaryをチェックしている. たまに間質性肺炎 + Nail-fold capillary(NFC)異常が認められ, 後々 ANA speckled が陽性, Scl-70が陽性。。。など強皮症に矛盾しない検査結果や所見が得られることも多い. 個人的な印象では

    間質性肺炎ではNail-fold capillaryの異常をチェックする習慣を
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    hiromasai 2016/07/21
    以前 Nail-fold capillaryの評価は強皮症診断や皮膚筋炎診断において重要, さらに強皮症におけるNail-fold capillaryの異常は肺高血圧や間質性肺炎との関連性が高いということを記載した. 詳しくはこちら個人的には, 強皮症疑いの患
  • 化学療法による嘔吐にはオランザピン併用が有効

    化学療法による嘔吐症 (N Engl J Med 2016;374:1356-67.) 化学療法に伴う嘔吐症は5つのタイプに分類される. ・発症の時期で分類される. ・これより, 高リスク群やAC(anthracycline+シクロホスファミド)を使用する患者では, 5-HT3受容体阻害薬, デキサメサゾン, アプレピタント(イメンド®)もしくはホサプレピタント(プロイメンド®)を併用すべきである. 今回, 上記3剤に加えてオランザピンを併用することで, さらに嘔吐を抑制可能という報告がでた. 過去に化学療法の施行歴がなく, シスプラチン ≥70mg/m2もしくはシクロホスファミド 600mg/m2 +ドキソルビシン 60mg/m2を使用する化学療法を予定している患者 380例を対象としたDB-RCT. (N Engl J Med 2016;375:134-42.) ・デキサメサゾン +

    化学療法による嘔吐にはオランザピン併用が有効
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    hiromasai 2016/07/15
    化学療法による嘔吐症(N Engl J Med 2016;374:1356-67.)化学療法に伴う嘔吐症は5つのタイプに分類される.・発症の時期で分類される. ドパミン, セロトニン, Substance Pなどの神経伝導物質が発症に関与.嘔吐誘発の機序とそれに対する
  • 高感度トロポニンのフォローで心筋梗塞を評価する

    特に専門は絞っていない内科医のブログ *医学情報のブログです. 個別の相談には応じられません. 現在コメントの返事がうまくかけませんのでコメントを閉じています. コメントがあればFBページでお願いします 循環器科が常に24時間常在している病院ならばあまり困ることはないかもしれませんが, そうではない環境では, 夜間の心筋梗塞疑い症例の扱いに困ることもあるかと思う. 明らかにST上昇があるSTEMIで, CK-MBも上昇していて・・・ということならば困ることなくすぐにオンコールを呼ぶか, 転院を考慮しますが, 問題はnon-STEMIで, CPKの上昇もなく, 他の心電図もあまり有意な所見もなく... そして頼りのトロポニン値が正常〜ごく軽度の上昇程度の場合. これは困る. そのような時に1時間、2時間、3時間後のトロポニン値を評価する方法が有用かもしれない. ---------------

    高感度トロポニンのフォローで心筋梗塞を評価する
    hiromasai
    hiromasai 2016/07/12
    循環器科が常に24時間常在している病院ならばあまり困ることはないかもしれませんが,そうではない環境では, 夜間の心筋梗塞疑い症例の扱いに困ることもあるかと思う.明らかにST上昇があるSTEMIで, CK-MBも上昇していて・・
  • 軽症脳梗塞, TIAの二次予防としてのチカグレロル(ブリリンタ®)

    新しい抗血小板薬であるチカグレロル(ブリリンタ錠®)がもうそろそろ承認されるかもしれません. そんななか, NEJMよりSOCRATES trialが発表されました. (N Engl J Med 2016;375:35-43.) SOCRATES trial: t-PA治療の適応とならない, 心原性梗塞以外の軽症脳梗塞とTIA症例 13199例を対象としたDB-RCT. ・発症24時間以内にTicagrelor群 vs Aspirin群に割り付け, 90日間継続し, 再発リスクを比較した. Ticagrelorは初回180mg, 以後90mg bid Aspirinは初回300mg, 以後100mg/d ・軽症脳梗塞はNIHSS ≤5で定義 TIAはABCD2スコア ≥4を満たす群. また症候性の頭蓋内, 頭蓋外血管狭窄も含まれる. 母集団データ

    軽症脳梗塞, TIAの二次予防としてのチカグレロル(ブリリンタ®)
    hiromasai
    hiromasai 2016/07/08
    新しい抗血小板薬であるチカグレロル(ブリリンタ錠®)がもうそろそろ承認されるかもしれません. そんななか, NEJMよりSOCRATES trialが発表されました. (N Engl J Med 2016;375:35-43.)SOCRATES trial: t-PA治療の適応とならない, 心原性梗塞以
  • ループ利尿薬の効果を評価する指標

    特に専門は絞っていない内科医のブログ *医学情報のブログです. 個別の相談には応じられません. 現在コメントの返事がうまくかけませんのでコメントを閉じています. コメントがあればFBページでお願いします ループ利尿薬を使用する主な目的はNaを排泄させること. しかしながら大体尿量や体重減少, 浮腫を指標として調節することが多い. そんな中, ループ利尿薬投与後のスポット尿のNa濃度, Cr濃度から, 利尿薬によるNa排泄量を予測する計算式が提唱された. Rapid and Highly Accurate Prediction of Poor Loop Diuretic Natriuretic Response in Patients With Heart Failure (Circ Heart Fail. 2016;9:e002370. DOI: 10.1161/CIRCHEARTFAIL

    ループ利尿薬の効果を評価する指標
    hiromasai
    hiromasai 2016/07/08
    ループ利尿薬を使用する主な目的はNaを排泄させること. しかしながら大体尿量や体重減少, 浮腫を指標として調節することが多い. そんな中, ループ利尿薬投与後のスポット尿のNa濃度, Cr濃度から, 利尿薬によるNa排泄量を予
  • スタチンによる筋性間欠性跛行?

    特に専門は絞っていない内科医のブログ *医学情報のブログです. 個別の相談には応じられません. 現在コメントの返事がうまくかけませんのでコメントを閉じています. コメントがあればFBページでお願いします 症例: 80代女性. 両下肢の重だるい感じ. 高脂血症でスタチンを使用中の女性. それ以外に既往はなく, 喫煙歴もなし. 心血管系疾患の家族歴があり, スタチンを数年前に導入された. 数カ月前より歩行時に両下肢が重だるい, 痛む感じがあり, 長時間歩行できなくなった. 大体20-30分程度歩行すると出現する. 休み休みならば問題無し. 疼痛部位は両側大腿前面, 下腿が同時に痛み始める. 四肢のしびれはない. 間欠性跛行と判断され, ABIや脊柱の評価をされたが異常は認められず, 紹介. ------------- 間欠性跛行は主に血管性(末梢動脈疾患)と神経性(脊柱管狭窄症)がある(参考:

    スタチンによる筋性間欠性跛行?
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    hiromasai 2016/07/07
    症例: 80代女性. 両下肢の重だるい感じ.  高脂血症でスタチンを使用中の女性. それ以外に既往はなく, 喫煙歴もなし.  心血管系疾患の家族歴があり, スタチンを数年前に導入された.  数カ月前より歩行時に両下肢が重だる
  • 鉄欠乏は失神のリスクとなる

    特に専門は絞っていない内科医のブログ *医学情報のブログです. 個別の相談には応じられません. 現在コメントの返事がうまくかけませんのでコメントを閉じています. コメントがあればFBページでお願いします 失神や前失神は脳血流の低下に伴う症状で, 不整脈や迷走神経反射, 脱水症や循環血液量減少などなどが原因となる. 貧血では急性出血ではない限り、基的にこれら症状は生じない, と思われるが, 実はあるかもしれない. しかも貧血ではなく, 鉄欠乏が関連している. 失神(probable以上)の小児例106例において, フェリチン, Hbなどを評価. (J Pediatr 2008;153:40-4) ・上記のうちNMSと診断されたのは71例. ・NMS群では有意にフェリチン値が低い結果. フェリチン≤25µg/Lは57% vs 17%, OR 6.6[2.2-20.1] ・Hbも若干低いが,

    鉄欠乏は失神のリスクとなる
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    hiromasai 2016/07/04
    失神や前失神は脳血流の低下に伴う症状で, 不整脈や迷走神経反射, 脱水症や循環血液量減少などなどが原因となる.貧血では急性出血ではない限り、基本的にこれら症状は生じない, と思われるが, 実はあるかもしれない.し