日弁連の宇都宮健児会長は12日の定例会見で、過払い金返還請求などの債務整理で依頼者とのトラブルが発生していることを踏まえ、弁護士報酬に上限を設けるなど、規制強化を図る考えを明らかにした。 過払い金請求をめぐっては、弁護士が法外な報酬を要求したり、依頼者と面談せずに事務職員が事件処理するなどの問題が続発。日弁連はこれまで、内部のガイドラインで対応していたが、強制力がないため、違反すると懲戒対象となる規定を新たに制定することにした。2月の臨時総会で承認されれば、4月から実施される。 【関連記事】 武富士役員5人を提訴=過払い利息の返還請求−新潟 プロミス、本社売却検討=武富士破綻で過払い請求急増を警戒 「少しでも多く返したい」=過払い利息問題で−武富士の吉田社長 武富士、会社更生法を申請=負債4336億円、新社長に吉田氏 〔用語解説〕過払い利息