レジームシフト(Regime shift)とは、気温や風などの気候要素が数十年間隔で急激に変化すること。気候ジャンプとも言う。気候に限らず、例えば水産資源の分布・生息数の変化といった、自然現象全般、生態系に関しても用いる概念である。 概要[編集] 気候要素は、数日~1年周期の短い変化をしているが、この変化を上回るような大幅な変化が、数ヶ月~数年の短期間で起こることがある。グラフなどで表すと、数十年続いた準定常状態の後に急激な変化があり、再び準定常状態に戻るように見え、レジーム(気候の型)があたかもシフト(ジャンプ)したかのようであることから、こう呼ばれる。 主要な例として、1970年代中盤のレジームシフトが挙げられる。太平洋・北米パターン(PNA)などの気象要素が、この時期に急変化を見せた後低位のまま推移した。また、1980年代には、1988年をピークにマイワシの漁獲量が激減しその後低位の