浜岡原発5号機に「海水」が入りました。流入量は約400トン、だいたい25mプール1杯分です。このたびの停止作業中のことで、さすがに隠しようがありません。中電にとってはまさに最悪のタイミングでした。 どうして、こんなことが起こるのでしょう。実は、流入量の違いはありますが、同様のトラブルはたびたび起きています。復水器細管が破れて、そこから海水が炉水循環系に入り込むということで、「復水器細管の海水漏れ」事故と言われてます。ここは原発の弱点の一つで、原子炉の一次冷却水系と外界の海水がわずか0.5〜1.2ミリメートルの薄い壁で接しているところです(沸騰水型の場合)。水流、振動、腐食、異物など様々な原因で細管が破れます。過去には、フジツボが詰まって穴が開いたこともあります。今回、何が原因で、どこがどの程度破れたかはまだ分かりませんが、400トンも漏れたということはかなり大きな破断ではないかと考えられま