土木コンサルタントAEC(茅野市豊平)など県内外の民間企業が11日、新型の小水力発電装置を茅野市運動公園内の農業用水路に設置し、実証実験をスタートさせた。自然落水から生じる渦の回転力で羽根車を回す「たらい型水車」と呼ばれる新しい発電装置で、開発した企業によると国内での稼働は初めて。試験は6月末まで行って発電量などのデータを取り、今年10月の製品化を目指す。 同装置は欧州に広く普及している発電方式で、川端鐵工(富山県黒部市)とLENS(同)、丸上製作所(埼玉県日高市)が共同開発し、試験場所を探していた。県内取扱店のAEC社長で元茅野市職員の宮坂律夫さんが同市に打診して、用水路への設置許可が得られたことから、国内初の試験が実現したという。 設計を担当したLENSによると、装置は円筒形のたらいの上部から川の水を取り込み、下部から排出することで容器内に渦を発生させ、その力で羽根車を回して発電機