★センスという言葉を使うのは、逃げかもしれない 良いもの、凄い人、うまくいっていることについて、「センスがあるから」と言っても、それは何も説明したことにはならない。例えば「イチローはバッティングセンスあるなー」というのは多分正しいのだが、そこからは他の人が真似できそうな要素や、なるほどと思う知見が何も引き出せない。 だから僕自身は、何かを説明するときに「センス」という言葉は使わず、なるべく「センスがあるとは何がどう良いことなのか?」を表現しようと思ってきた。 一方で、すぐれたPM(プロジェクトマネージャー)を育てようとして考えていくと、どうしてもセンスとしか言いようがないもの(≒なかなか理詰めでは教えられないもの)が残ってしまう実感があった。 やっぱりセンスなのか。いやそれを言っちゃおしまいだ・・と悶々としていた訳だ。 ところが、「ストーリーとしての競争戦略」という超名著を書いた楠木健教授