雪国では、雪の中から顔をのぞかせて春の訪れを告げる、ふきのとう。山菜の中でもアクが強く、ほろ苦さが魅力のふきのとうを味わうなら、やっぱり天ぷら!という人も多いでしょう。本日は、銀座の名店「てんぷら近藤」主人、料理界きってのイノベーターでもある近藤文夫さんの本格レシピを公開します。 そのまま揚げるとアクがこもり、黒ずんで苦みも強くなるので、ガクを開いてつぼみをむき出しにする下ごしらえをします。苦みが半分に減り、見た目もきれいです。残雪がうっすらかぶっているイメージで薄ごろもをつけ、1分以内で手早く揚げましょう。ご家庭のフライパンで、使う揚げ油は高さ3cm分。これでOKです。「てんぷら近藤」では2種類のごま油をブレンドして使っているとのこと。生搾りの「太白ごま油」と、炒って香ばしい香りをつけた「焙煎ごま油」を3:1で合わせています。ただ、太白ごま油は少々高価ですよね。日常の食事ならサラダ油と焙