── 以前、石川さんに「山の怖さ」みたいな話を うかがっていたときに 話題が『神々の山嶺』になったことがあって。 石川 夢枕獏さんの小説ですよね。読んだ読んだ。 ── 僕は小説は読んでないんですけど 谷口ジローさんの描いたマンガ版を読んで、 大げさじゃなく 「山の怖さ」に震えた記憶があるんです。 石川 あれは、怖いです。山のことを書いた物語を 山を知らない人が書いた場合、 「何だこりゃ」ってこともけっこうあるけど あの小説は、 どうして、ああまでリアルに書けるのかって。 夢枕さん、登ったことないと思うんだけど 「登った人への取材」だけで あんなにメチャクチャ怖いのは、すごいです。 ── 石川さん、 あの本、エベレストで読んだんですよね。 石川 あ、そうそう。よく覚えてますね。 ── いや、そのときに石川さんが 「いま、自分は、話の舞台である エベレストの吹雪のまっただ中にいるけど この、い
writer profile Yu Miyakoshi 宮越裕生 みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。 世界を旅する写真家の石川直樹さんが、 神奈川県の横浜市民ギャラリーあざみ野にて これまでで最大規模の展示を開催します。 テーマは「NEW MAP」(新しい地図)。 かねてより「自分なりの地図を描いていきたい」といってきた石川さんが これまでの旅の軌跡をたどるような展示として、作品を発表します。 石川直樹《POLAR》2006年 タイプCプリント 石川直樹《Mt. Fuji》 2008年 タイプCプリント 撮影地:富士山 Page 2 17歳の時にインドとネパールへ旅をして以来、 22歳で北極から南極までを人力踏破する
鈴木理策(1963−)は、1980年代半ばより写真を媒体に創作活動をはじめました。1990年に初個展を開催、1998年には故郷の熊野をテーマに初の写真集『KUMANO』を上梓し、翌年出版した『PILES OF TIME』(共に光琳社出版)とともに、シークエンスの手法を用いたナラティブな構成が新しい写真表現と評価され、2000年に第25回木村伊兵衛写真賞を受賞します。その後も、写真というメディアの特性を深く掘り下げ、日本各地に残る古代信仰の場や、南仏サント・ヴィクトワール山、桜、雪、セザンヌのアトリエといった多様な対象にそれぞれ異なるアプローチで取組み、新たな作品を発表し続けています。 本展では、鈴木の新作及び未発表作を中心に、写真作品約100点と映像作品3点を展示、8×10インチフィルムを使用する大型カメラで撮影された精緻な写真群が、純粋に「見る」ことへと鑑賞者を誘います。タイトルの「意識
「鈴木理策写真展 意識の流れ」関連プログラム オープニング・トーク 鈴木理策×加瀬亮 Opening talk: Risaku Suzuki × Ryo Kase 日時:2015年2月1日(日) 14:00- 場所:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 2階ミュージアムホール 定員:170名 聴講料:無料(要申込) 申込方法:メールもしくはハガキに名前(ふりがな)・郵便番号・住所・電話番号・参加人数(申込者を含め2名様まで)を書いて以下までお申し込みください。 メール:talk150201@mimoca.org ハガキ:〒763-0022 丸亀市浜町80-1 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 2月1日対談係 申込締切:2015年1月9日(金)、当日消印有効 *募集を締切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。 *多数のご応募がありましたので、抽選いたします。近日中に当選者のみハガキでお知らせしま
あそぶ、とはどんなことでしょうか。現代の行き届いたサービスによって、人は日常に起こるかもしれないちょっとした困難を、比較的簡単に回避できるようになりました。楽しいことでさえ、自分で探す間もなく、あらかじめ用意されて身の周りにあふれています。市場化されたあそびに取り囲まれるなかで、私たちは与えられ続けることの閉塞感から抜け出し、さまよいながらも困難を解決したり、楽しさを発見する方法を見つけていかなければならないのかもしれません。あそびが「精神の技術」と称されることがあるように、人の心が崩れそうになっても立ち直り、いきいきと生きる感覚を取り戻す技術がそこに備わっているように思えます。退屈にみえた物事や困難までもが、私たちの行為や工夫によって豊かなあそびへと姿を変えていくとしたら。それは思考のレッスンであり、精神の技術であるのでしょう。現代美術で心も身体もときほぐし、ワクワクすること。そこには精
荒木経惟 『左眼ノ恋』 2014 年 RP-Pro クリスタル イメージサイズ:36.3 x 54.5 cm ペーパーサイズ:45.7 x 56 cm 黒くなった写真の右側が、その現実を突きつけます。これは、アラーキーこと荒木経惟さんの最新作品のひとつ。昨年末に網膜中心動脈閉塞症により右目の視力を失った巨匠が、撮りおろし作品65点を展示する『左眼の恋』を開催します。 荒木さんは視力を失ったあとも以前に負けず劣らずのペースで精力的に写真を撮り続けているといいます。今回の写真展では、撮影したポジフィルムの右側を黒マジックで塗りつぶし、それをプリントして展示するというもの。約半分が闇に包まれていようとも、力強い荒木節の作品に惹きつけられずにはいられません。 展覧会にあわせて写真集も発売。こちらも見逃せません。(Pen編集部)
阪神・淡路大震災、ならびに東日本大震災を受けて復興プロジェクトを進めているアーティスト・クリエーター等によるトークセッションを実施します。 過去の知見・実績を踏まえ、今後、東北復興になにができるかを考えます。 畠山直哉(写真家) 1958年岩手県陸前高田市生まれ。1997年木村伊兵衛写真賞。2012年9月、震災の前と後の写真80点と、あの日をめぐるエッセイで構成された『気仙川』(川出書房新社)を発行。2011年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。また、2012年ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示「ここに、建築は、可能か」に共同出展し、金獅子賞を受賞。 宮本隆司(写真家) 1947年東京生まれ。写真家。多摩美術大学卒業後、建築雑誌の編集部員を経て写真家に。写真集『建築の黙示録』『九龍城砦』でその名を知られるようになり1989年、第14回木村伊兵衛写真賞を受賞。阪神・淡路大震災直後の神戸
番組について □わすれンTV311について 震災体験を語り、復興支援を考えるユーストリーム番組を□3がつ11にちをわすれないためにセンター(せんだいメディアテーク)から生配信します。 □3がつ11にちをわすれないためにセンターについて せんだいメディアテークでは2011年5月、東日本大震災による甚大な影響に対し、ともに向き合い考えるため、当センター(呼称:わすれン!)を開設しました。センターでは、市民、専門家、スタッフが協働し、復旧・復興の過程を映像、写真、音声、テキストなどで発信、記録しています。 ht… もっと読む
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