「欧米各国の取り組みの目的は、主にコストリダクションですが、日本では全く違う課題を与えられています」 日本ヒューレット・パッカード マーケティング統括本部セグメントマーケティング本部本部長の九嶋俊一氏は、NGNについてこのように話す。欧米ではネットワークが老朽化してきており、オペレーションにかかるコストは非常に高くなってきている。ここでネットワークを入れ替えてオペレーションコストを一気に下げてしまおうというのが第一の目的。これに対して日本の場合は新しいビジネススキームを作ることが目的という。 「そもそも、NGNの定義は今と昔とでは、それほど変わらないんです。もともとは研究者の世界の話なのでロジカルなものでしかなかったんですが、総論としてSIP(Session Initiation Protocol)、IMSを使っていくというところが大きなところではないでしょうか」 しかし、同氏が警告するの