東電OL殺人事件【後編】 あえて危険に身を晒し誰かに殺されることが白己懲罰の到達点 前号のおさらいをしておこう。東電OL殺人事件の被害者、渡邊泰子さんは、東大から東京電力に進んで重役侯補となった父親と、名門一家出身で"お嬢さん"ゆえに社会的能力が欠けていたと想像される母親との間に長女として生まれた。彼女は過剰なほど父親に憧憬し、9歳の時に父親が急死すると"自分も父親のようになろう"という思いに拍車がかかった。その思いは入院に至る拒食症として現れた。拒食症には「成熟拒否」や「母親批判」といった意味がある。食事をして女の体になることを拒否し、女の代表である母親に批判的になるということだ。一般的に、長らく拒食症が続いていると、いつか過食症に反転し、それと同時に抑制されていた性欲が解放されることがある。彼女は20代の終わりに出世を断念せざるを得ない挫折があリ、再び入院に至るほど拒食症がひどくなった
キミたちこそおかしいよ…… ひきこもりの人たちは無言で我々に訴えているんです 新潟の少女監禁事件、京都の小学生殺害事件、佐賀のバスジャック事件などの犯人はいずれも定職をもたなかったり、学校にかよったりせず、家にひきこもっている状態にあった。現在そうした人はざっと数十万人いる、といわれている。しかも、それはいわゆる特殊な「病気」ではない。とすれば、誰もが陥る可能性がある落とし穴、かもしれないのだ。 共感能力の欠如、プライドを守るための“鎧” --ひきこもりについてはまだ厳密な学問的定義もされていないようですが。 斎藤●「要するに社会参加をしていない状態のことですよ。それにはさまざまな様態があって、単に自分の部屋から出てこない状態だけに限定すると、定義が狭くなってしまう。実際、新潟の事件の被告にしても、働いてはいないけど、馬券は買いに行っていたわけだから。家族としか接触がない場合もあれば、家族
ドメスティク・パイオレンス 恋人・夫婦間の暴カは,、嗜癖のレベルに達した"共依存"のメビウス 世間の目がおよぱない、ごくブライペートなところで、親密な関係にある男女間の暴力が存在している。暴力を振るわれては謝る男性、振るわれてなお許してしまう女性……。その"共依存"のメビウスが成立するのは、根底に強固な愛情があるからなのだろうか?それとも、おのおのが抱える抑えがたい欲求を埋め合えるからなのだろうか?その間い自体に、恐怖を覚えるのだ。 読者の君は恋人や奥さんを殴つたことがあるだろうか? 恋人や夫など親密な関係にある男性から何度も身体的暴力を振るわれたことのある女性は6.9%、1~2度あった女性は26.1%、合計すれば3人に1人が暴力を振るわれた経験がある-- 昨年の春こんな調査結果が東京都から発表された(「女性に対する暴力」調査報告書)。日本のドメスティック・バイオレンス(D・V)に関する調
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