ここ最近になって、広告やマーケティングの世界では再び「コンテンツの時代だ!」という声が高まっているように思える。 さまざまな理由があるだろう。企業のオウンドメディアでの成功例がやっと増え始め、良質なコンテンツさえ開発できれば、広告出稿よりも効率よく消費者へ訴求することが可能になった。 ソーシャルメディアの普及によって消費者のメディアハビットは多様化し、画一的なメディアプランニングではもはや太刀打ちできない。 そんな潮流の中で、「メディアありき」から「コンテンツありき」へと、あらためて発想の転換が起こっている。 また、コンテンツ制作費の自由度も増している。10年ほど前、「ブランデッドコンテンツ」という考え方が登場した。BMWのウェブムービーなどが有名だが、実はその予算はCMクリエイティブ並みだった。 それが今は、はるかに低予算でソーシャルで拡散するようなコンテンツが登場してきている。――さま