コロナ禍で大きな打撃を受けたエンタメ業界で、表現者たちがいまできることを模索している。ポップミュージックシーンの第一線を走り続けるバンド・くるりは、今春に組んでいたライブを中止し、全く予定のなかったアルバム制作に着手。未発表音源を集め、最新アルバム『thaw』を5月にリリースした(配信は4月)。 同じく急ピッチで作られたのが、アルバム収録曲「心のなかの悪魔」のMVだ。漫画を用いたリリックビデオで、女性の本音をあけすけに描き注目を集める漫画家・鳥飼茜が、本作のためにネームを書き下ろした。「普通の状況なら、私にこの話は回ってこなかったと思う」。今回のMV制作について鳥飼はこう振り返る。 コロナ禍で創作のあり方はどう変わったのだろうか。5月下旬、いま作り手として考えていることを語り合ってもらうべく、くるりのフロントマン岸田繁と鳥飼茜の対談を実施した。公私ともに親交のある二人は、時に冗談を交えなが
![岸田繁×鳥飼茜 「誰か、はよ気づいてや」 自分だけのテーマを煮詰める喜びと孤独 | 朝日新聞デジタルマガジン&[and]](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/590ee7e655c5f243de44ed006c487ca9ff825cfb/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.asahicom.jp%2Fand%2FM%2Fwp-content%2Fuploads%2F2020%2F06%2Fc8b87e29ebd099b1a7f628ee9499dcbe.jpg)