アニメ『負けヒロインが多すぎる!』が人気だ。 ぼくはまだ序盤しか観ていないが、たしかに面白い。いったい何なんでしょうね、この演出の切れ。技術的な事柄に関してなど、くわしいことは監督のインタビューをご覧ください。
アニメ『負けヒロインが多すぎる!』が人気だ。 ぼくはまだ序盤しか観ていないが、たしかに面白い。いったい何なんでしょうね、この演出の切れ。技術的な事柄に関してなど、くわしいことは監督のインタビューをご覧ください。
島田雅彦 @SdaMhiko 市川沙央さんによる『大転生時代」の書評が文春オンラインで読めるよ。ラノベ業界の異世界転生ジャンル論から始まり、本作で展開している誰もが転生者になりうることのリアリティに肉薄している書評の傑作といえます。 bunshun.jp/articles/-/734… リンク 文春オンライン 「異世界×日本スゴイ」に秘められた“欲望”とは...ラノベ界→純文学界へ“転生”した市川沙央が読む『大転生時代』(島田雅彦 著) | 文春オンライン 『ハンチバック』で衝撃のデビューを飾る以前は、20年にわたってライトノベルを中心に小説投稿を続けてきた市川沙央が、異世界転生×本格ポスト・ヒューマンSFの島田雅彦の新作『大転生時代』を読む。◆◆◆ 世… 248 users 102 書評については実際に記事全文を読むことをおすすめします。 記事内で市川さんは異世界転生作品について「異世界
ただ、これ、読み終えたからいえるのですが、なろう小説はあまり関係ないんじゃないかなあ。 最初から最後まで舞台は現代社会だし、「転生」という概念をキーに物語が進むことはたしかであるものの、逆にいうとそれだけのことでしかなく、「なろう小説らしさ」はほとんどない。 なろう的なものからインスパイアされていることはたしかだとしても、とくになろうに対するパロディ性とか批評性も感じない。いちおうネタバレを避けたうえでいうなら、SFとしてもそこまですごい作品ではないと思う。 ただ、それなら箸にも棒にも掛からぬ駄作なのかといえばそこまででもない感じではあるので、ぼくの感想は「うーん、普通?」というどうにも煮え切らないものになってしまう。 しょうじき、「読む前は見下していたけれど、思わぬ傑作でした!」とか「あまりのつまらなさに大草原不可避wwwwwwwwww」みたいなことを書けたら良いと思うのだが、どうもそう
「異世界×日本スゴイ」に秘められた“欲望”とは...ラノベ界→純文学界へ“転生”した市川沙央が読む『大転生時代』(島田雅彦 著) | 文春オンライン この記事が代表的なんだけどさ、ブコメがすでに多数指摘してる通り、「なろう系」を語る批評家って、「なろう系」全然読んでなさそうだな……ということがありありと伝わってくるよね。 まあ、なろうなんて安っぽい娯楽でごぜぇますから一生読まなくてもいいと思いますけども、それでも読んでもない人には「なろう系は〇〇ばかり」とか「なろう系にはない発想」とかいう表現は使ってほしくないわけだ。 純文学というハイカルチャーの一員だから、遥か下に位置する(ナ)ローカルチャーなんて数作読めば語れると思ったか、白人さましゅごいです!!! 市川沙央の書評にツッコミを入れていく(主に男性向けを念頭に置いて解説する。実は2024年の小説家になろうはほぼほぼ女性向けサイトなのだけ
大型トラックに轢かれて異世界に転生し、電車にはねられて異世界に転生し、通り魔に刺殺されて異世界に転生し、頭を打ったり、病気になったり、過労死したり、はたまた特に何もなくても転生してしまう。水洗トイレに流されたのは転生じゃなくて転移ものだったっけ。異世界転生と呼ばれる物語群は、今日も今日とて右から左へこちらからあちらへ転生者を送り出して大繁盛しているようだ。今さら説明の必要も薄いかと思われるが、異世界転生の中でも「なろう系」と称される種類の群れは、すなわち小説投稿サイトの先発「小説家になろう」において発祥し、あまたのアマチュア作家たちによって書かれ、WEB小説読者たちに読まれ、出版前からあらかじめ高い人気を得ている作品を書籍化して売るという、きわめて民主的かつ商業主義なやりかたで市場を拡大していったものだ。これは、「書籍化」や「作家」という言葉の意味さえ変容させてしまうほどの現象だったと言う
【プロフィール】 【未読の人はとにかく読むように】 【剣聖なのになぜか自己評価が低い「おっさん」】 【ベリルと「剣の闇」】 【男の子の物語】 【プロフィール】 プロライターの海燕です。書評や映画評などを掲載しています。 現在、マルハン東日本さまのウェブサイト「ヲトナ基地」で定期的に記事を掲載中。ランキングを席捲! お仕事の依頼、個人的な連絡などは以下のページからどうぞ。 ボタンをクリックするとこのブログを継続して購読できます。よろしくお願いします。 それでは、本文へどうぞ。 【未読の人はとにかく読むように】 墓所の主「虚無だ! それは虚無だ!」 ナウシカ「王蟲のいたわりと友愛は虚無の深淵から生まれた!」 墓所の主「お前は危険な闇だ。生命は光だ!」 ナウシカ「ちがう! いのちは闇の中のまたたく光だ!」 『風の谷のナウシカ』より 風の谷のナウシカ 全7巻箱入りセット「トルメキア戦役バージョン」
タバスコ中毒 @CaramityJane 筆者の人となりは安易な表現だと文章に表れてしまうから、今のあらゆる経験値の少ない作家さんたちは大変だろう x.com/Jespa_ort/stat…
最強のラノベって何だよ?まずそう思うだろう。俺も正直深夜のテンションで筆が滑ってこう書いている。 だが、これから紹介したいラノベは唯一無二のラノベだ。少なくとも、俺の心を救ってくれた。 そのタイトルは、エンジェル・ハウリングである。 簡単にあらすじを紹介しよう。 主人公は2人いて、奇数巻は最強の女暗殺者ミズー、偶数巻は最強の精霊を瞳に宿す少女フリウが主人公だ。この2人がそれぞれに「心の実在を証明せよ」と語りかけてくる謎の精霊に立ち向かうという話だ。 いや、待って逃げないで。確かに俺もすごい厨二病っぽいと思う。でも違うんだ。フレーバーテキストっぽい「心の実在を証明せよ」というのをガチでやっちゃうからこのラノベは凄いんだ。 その証明は要約できない。このラノベは全部で10巻あって、それだけの文字数をちゃんとテーマを語ることに使っている。それだけの文字数を読むと要約しても伝わらないことが分かる。
「悪役令嬢を探して」第1回:「乙女ゲームの悪役令嬢」は実在するのか? 90年代乙女ゲームから悪役令嬢を見出してみよう ライター:向江駿佑 近年人気を集める「悪役令嬢」もの。だが,そのイメージソースとされる「乙女ゲームの悪役令嬢」の存在については,これまで幾度となく疑義が呈されてきた。では,本当に乙女ゲームに悪役令嬢は存在しないのだろうか? 今回4Gamerでは,ゲーム研究者・向江駿佑氏に依頼し,乙女ゲームの中に見出せる「悪役令嬢」の歴史を,全3回にわたって編纂してもらうこととした。第1回は90年代,第2回は00年代,第3回では10年代〜を取り扱う予定だ。「アンジェリーク」以降無数にリリースされてきた作品群の中にある悪役令嬢たちの輝きを,ぜひ読者諸氏にも確認してほしい。 2024年3月にNintendo Switch用ソフト「悪役令嬢は隣国の王太子に溺愛される」(オペラハウス)が発売されるな
村上春樹の作品についてはさまざまな人がさまざまなことを言っているが、ある種の作品がSFの質を帯びているのは疑い得ない。「SFマガジン」が2006年に行ったオールタイムベスト・アンケートでは、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』は国内SF長編48位にランクインしている。 さて今回は筆者が偶然発見した村上によるエリスン『死の鳥』書評を紹介する。氏がその本を「読んでいた」ことそのものは、翻訳家・風間賢二氏のエッセイ集『快楽読書倶楽部』(創拓社)によって熱心なSFファンの間ではこれまでも知られていた。ただ、この記事は風間氏が早川書房の編集者であった時代、喫茶店で原稿の受け渡しをした際に村上が『死の鳥』について言及した、と書いてある程度で、村上自身がエリスンについて書いた文章が存在するとは筆者はまったく知らなかった。また、インターネット上にもこの書評に言及しているサイトが見当たらないので
年が明けて新たな期に入り、さて今期の新アニメはどんな感じかなとラインナップを見たが、今なおラノベ原作の異世界ファンタジーが目立ってる気がする。 この流れ、一体いつまで続くのやら。 そもそも、ラノベ人気なるものは「ロードス島戦記」「スレイヤーズ」から始まったとされており、最初から異世界が舞台になることが多かったんだよ。 思えば、ファンタジーには異世界を舞台とした「ハイファンタジー」と現実世界を舞台とした「ローファンタジー」という分類があって、その分類なら少年漫画がどちらかというとローファンタジー寄りというのを踏まえ、敢えてラノベはハイファンタジー寄りにいったという棲み分け的なものが存在してたんじゃないだろうか。 とはいうものの、「ロードス島戦記」や「スレイヤーズ」は第1次ラノベブームの作品。 それに対し今の異世界転生作品群は、第3次ラノベブームに属するという。 じゃ、第2次ラノベブームとは?
Executive Summary トマス・ピンチョンのオーウェル『1984年』序文は、まったく構造化されず、思いつきを羅列しただけ。何の脈絡も論理の筋もない。しかもその思いつきもつまらないものばかり。唯一見るべきは、「補遺;ニュースピークの原理」が過去形で書かれていることにこめられた希望だけ。だが、考えて見れば、ピンチョンはすべて雑然とした羅列しかできない人ではある。それを複雑な世界の反映となる豊穣な猥雑さだと思ってみんなもてはやしてきた。だが実はそれは、読者側の深読みにすぎないのかもしれない。そしてその深読みが匂わせる陰謀論が意味ありげだった時代——つまり大きな世界構造がしっかりあって、裏の世界が意味をもった60-80年代——にはそれで通ったのに、1990年代以降はもっと露骨な陰謀論が表に出てきてしまい、ピンチョン的な匂わせるだけの陰謀論は無意味になった。それがかれの最近の作品に見られ
夢中にさせて寝かせてくれず、ドキドキハラハラ手に汗握らせ、呼吸を忘れるほど爆笑させ、ページを繰るのが怖いほど緊張感MAXにさせ、食いしばった歯から血の味がするぐらい怒りを煽り、思い出すたびに胸が詰まり涙を流させ、叫びながらガッツポーズのために立ち上がるほどスカッとさせ、驚きのあまり手から本が転げ落ちるような傑作がこれだ。 この世でいちばん面白い小説は『モンテ・クリスト伯』で確定だが、この世でいちばん面白いファンタジーは『氷と炎の歌』になる。 書いた人は、ジョージ・R・R・マーティン。稀代のSF作家であり、売れっ子のテレビプロデューサー&脚本家であり、名作アンソロジーを編む優れた編集者でもある。 短篇・長編ともに、恐ろしくリーダビリティが高く、主な文学賞だけでも、世界幻想文学大賞(1989)、ヒューゴー賞(1975、1980)、ネビュラ賞(1980、1986)、ローカス賞(1976、1978
アガサ・クリスティー賞受賞作だが、殺人事件が起きて名探偵が解決するミステリではない。戦争アクション活劇で、480ページの大作だが、一気読みした。 舞台は独ソ戦。日本人はひとりも出てこず、ソビエト赤軍の少女兵が主人公。 18歳のセラフィマはモスクワ近郊の村に母と暮らしていた。ある日、村がナチスに襲撃され、村人は皆殺しになったが、彼女だけが生き残った。救援に来たソビエト赤軍の女性兵士から「戦いたいか、死にたいか」の究極の選択を迫られたセラフィマは、絶望のあまり「死にたい」と答えるが、女性兵に挑発されていくうちに、母を殺したナチスの狙撃兵に復讐し、彼女を追い詰めた赤軍の女性兵を殺すために、「戦う」と決意する。祖国への忠誠心や愛国心もあるが、何よりも個人的な「復讐」が、彼女が戦う動機だ。 セラフィマが配属された小隊は5人の女性兵で構成され、彼女たちそれぞれが兵士となった事情を抱えている。戦況と並行
KAエスマ文庫 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 上巻 作者:暁 佳奈京都アニメーションAmazon アニメを観て、原作の方はどんなものかな〜と気になったので既刊を揃えました。特に興味があったのは以下のポイント。 ヴァイオレットが「感情」をまず知識として学習し、実感のないまま代筆という形で模倣し、最後に自分の体験としていく過程の妙は、原作の描写からおこされたものなのか、アニメ特有の描き方なのか 控えめに言ってエグ味のある基本設定*1をアニメはあまり前に出さずに卒なく処理してた感じだけど、そもそも原作はどういうタッチだったのか 前者に関しては、この上巻の時点では該当するエピソードがないので判断保留。アニメ版はかなりヴァイオレット寄りの視点で、代筆者としての変化の過程が時系列*2で描かれていましたが、原作は基本的にクライアント視点の物語になっていて、ヴァイオレットというミステリアスな主人公の人
火星へ 上 (ハヤカワ文庫SF) 作者:メアリ ロビネット コワル早川書房Amazonこの『火星へ』は、ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞の主要SF賞を総なめにした『宇宙へ』の続編にあたる。話は繋がっているが、それぞれの巻で話はオチていて、違ったおもしろさのある作品なので、どちらから読んでもらってもかまわない。 huyukiitoichi.hatenadiary.jp 『宇宙へ』について 『宇宙へ』で描かれたのは、1952年に地球の海に巨大な隕石が衝突し、それによって巻き上げられた水蒸気によって地球に破滅的な地球温暖化が進行していくことが明らかになった世界だった。最終的には、地球は人が住める環境ではなくなってしまう。そのため、史実ではアポロの月着陸以後下火になった宇宙開発が、この〈宇宙へ〉シリーズでは活性化し、月や火星といった他惑星にその活路を見出すことになる。 また、『宇宙へ』で特徴的
1. 帝都異世界レジスタンス 帝都異世界レジスタンス 作者:遠藤 浅蜊発売日: 2020/01/23メディア: 単行本人間とともに亜人たちも暮らす架空の大正時代を舞台に、ハーフエルフの貴族令嬢や、オークの軍人、忍者の新聞記者といった個性的な面々が、謎めいた装置を使ってさまざまな異世界を行き来し、怪しげな陰謀と世界の謎へと迫っていくというお話。とにかく魅力的なのがハーフエルフの貴族令嬢こと主人公のエアルミアで、ただのお転婆な女学生と思いきや、エルフの誇りを胸に日頃から鍛錬を積んでいるバイオレンスお嬢様なんですよ。モンスターを素手で縊り殺す完全戦闘民族。超かっけえ。それでいて可愛らしい大正浪漫の雰囲気もたっぷりで、作者の力量が遺憾なく発揮されています。時代小説とファンタジー、SF的な要素が見事に調和した痛快な冒険活劇。紛れもなく2020年ベストです。 2. 亡びの国の征服者 亡びの国の征服者
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く