マーケティングを戦争に例えて考えるのを止めよう。 バリューマーケティング研究所をスタートさせた、昨年秋からの、僕と相棒高橋との暗黙の約束だ。 戦略、戦術、戦闘、ターゲット、シェア、競合、Etc.・・・マーケティングは長く戦争に例えられつつ進歩してきた。 そう言えば、ランチェスターの法則などと言うのもあったな~。強い敵に勝つには、一人ずつ裏路地に誘い込んで、三人で取り囲んでボコボコにすればいいのだという、けんかの勝ち方ノウハウだ。 実は、それこそが全ての間違いの元だ。 もともとは、社会に役立つ価値の創出とその伝播の工夫だったはずが、ある時から、競合との「先陣争い」「領土争い」に変わり、商品開発は、そのための「武器開発」に、成り下がった。あげくの果てに、ターゲットの「攻略」の方法開発に至った。 本末の転倒が起きた訳だ。目的を見失った技術の進化ほど怖いものは無い。 20世紀=戦争の世紀。パワーに